導入事例

VOL.6CGでも個性は出せる。手描き派だった私が3Dアーキデザイナーを使い始めた理由

jayblue 三宅利佳 氏

jayblueインテリアコーディネート/2級建築士事務所

インテリアコーディネーター/2級建築士


三宅 利佳 氏

「かっこよく散らかった部屋」
生活感はあるけれど雑然としていない、お客様にとって居心地のいい空間を作りたい。そんな思いを込めて三宅さんが掲げているキャッチフレーズです。
ずっとパースは手描き派だった彼女があるときCGに切り替えた、今回はその理由を詳しく伺いました。


導入理由

  •  お客様へのアピールとして手描きパースは物足りないと感じていた
  •  使いこなせず一旦離れたCGソフトだが、時間を経て使いやすくなっていた
  •  パースを描くことに加え家具の向きやサイズの検討ツールとしても使える

お久しぶりですね。
三宅さんはずっと手描き派だと思っていたので、3Dアーキデザイナーをご利用いただいていることを知って本当に驚きました。

三宅氏

CGソフトの会社の人に言うのも失礼かと思いますが、私もCGは要らないって思っていました。(笑)

それがなぜ今、CGの世界に?

三宅氏

2002年にフリーランスでインテリアコーディネーターを始めた頃、「3Dインテリアデザイナー」を使っていたのです。
フリーランスになったとはいえすぐにお仕事をいただけるわけがなく、ホームページやSNSで「ご依頼お待ちしています」ってつぶやいたり、まだ施工事例がなかったので、CGで描いたパースをホームページに掲載していました「こういうコーディネートできます」みたいに。
だけど、そんなに突き詰めて使っていなかったので細部まで作り込めないし、手描きよりもすごく時間がかかってしまっていたので、一旦CGから離れて、手描きに戻ってしまったのです。

▼紙に手描き時代のパースと完成写真

三宅氏

ただ、手描きにはデメリットもあって。

私の場合は、紙に描いたものをそのまま使うことはなく、メールでお送りしたり資料に貼ったりするために、いったんスキャンしてパソコンに取り込んでいました。でもそうするとちょっと色合いが変わっちゃうんです。せっかく色を考えて描いたのに意図している色が出せなかったり。
あと、データに黒い点々がついてしまって、Photoshopでそれをひとつずつ消す作業をしないといけないのもかったるくなってきて。

それで、手描きは手描きなんですが、デジタルで手描きしようってことにしたんです。

▼デジタル手描き時代のパースと完成写真

三宅氏

そうしていたらある日、どうせパソコンで描くんだったら、もう一回CG使ってみようかなって思い立ったんです。
挫折したのは20年も前だし、当時よりパソコン使えるようになったし、ソフトも使いやすくなってるんじゃないかって。

あと、私の周りでも皆さんCGを使うのが当たり前になっていて、手描きパースが上手ならいいのですが、お客様へのアピールとして手描きはちょっと物足りないと感じはじめてもいました。
それで、CG移行を決意した、という流れですね。

もう一つ、ずっと手描きで提案してきて、5年前の自分からステップアップしていないなっていうのもありました。自分自身が進歩していないって気がしちゃったんです。

▼CGソフト(3DインテリアデザイナーNeo)のパースと完成写真

今、インテリアパースが描けるソフトはいくつかあると思うんですが、その中から弊社の製品を選んでいただいた理由は何でしょう?

三宅氏

何がきっかけだったかはあまり覚えてないですが、伏見さん*のパースを拝見して自然に、他を検討することもなく「じゃぁ、これ」みたいな感じで導入しました。最初は3DインテリアデザイナーNeoでした。

そのあと、2023年に3Dアーキデザイナーに切り替えました。

*)空間計画工房・伏見美穂氏。製品ページ内のサンプルパースも多数お作りいただいている。
 3Dプレゼンサンプル >ネコと子どもと暮らす家⇒ https://www.megasoft.co.jp/column/sample_cats/
 インテリアデザイナーに聞いてみた-Neo10の新機能ココがいい!⇒ https://www.megasoft.co.jp/column/kokoyoi_neo10/

3DインテリアデザイナーNeoから3Dアーキデザイナーに切り替えた理由は何でしょう?

三宅氏

去年私が主催するサロンで、メガソフトさんの3Dソフトのセミナーをしていただいたのですが、その時にご用意いただいたのが3Dアーキデザイナーでした。
そしたら、井町さん(メガソフト・代表)が「3DインテリアデザイナーNeoではできないけれど、3Dアーキデザイナーでは全部できるよ」って営業されていて(笑)
(注:事実です。3Dアーキデザイナーにあって3DインテリアデザイナーNeoにはない機能はたくさんあります)
「なんだよ、最初から3Dアーキデザイナーにしておけばよかった」って感じで即、切り替えました。


その時、井町さんは「ソフトはプランができてから”さあ、パース描くぞ”って立ち上げるのではなくて、プランを考える段階から使ってください」ともおっしゃっていて、それまでCGソフトは絵を描くためだけのツールと思っていたのですが、確かにって思いました。
今は操作画面の中でソファの向きはどうかなとか、もうちょっと大きいの置けるかなって、検討ツールとしても活用させてもらっています。

それはうれしいですね。操作性にこだわっているのには、考えることに集中できるように、というのもあります。
CGを使い始めてお仕事上よくなったことや、CGでのプレゼンの効果などあればお聞かせください。

三宅氏

やっぱりお客様から「わぁ~」が絶対出てくる。
プレゼンするときには、コンセプトはこうで、こういうご提案を持ってきました、ってご説明をしますが、一緒にパースもお見せするんです。
手描きは手描きで「あらステキ」とは言われるけれど、CGで描いたパースを持って行った方が反応がよくて、「ウチ、こういう感じになるんですね」っておっしゃっていただけます。イメージがしやすいみたいです、リアリティがあるんでしょうね。
資料としてもかっこよくなります。


たまに新築の内装決めのお手伝いをさせていただくことがあります。
ハウスメーカーさんもCGでお客さまと打ち合わせを進められるんですが、見せてもらうとそのCGが、CGというか、”ちょっと二次元から立ち上げました”ぐらいのが多いのです。そこに3Dアーキデザイナーで作ったパースを持っていくと、ちゃんとしたCGが出てきたみたいな感じで、お客さんの反応がいいですね。

▼手描きラフからそれをもとに3Dアーキデザイナーで描いた3Dパースと完成写真

手描きよりCGがいいなと思うのは、枚数をたくさん作れることです。
3Dデータを一つ作れば、いろいろな角度から、より表現豊かなイメージパースを作れます。お客様に説明したいことを伝えやすくなるなと思って使っています。

以前は、CGは没個性で、手描きはその人なりの味が出る。フリーランスでやっているから”三宅利佳感”が大切で、それが伝わるのは手描きだろうって、ちょっと凝り固まってたのかもしれません。
でも実際は、CGを使っても色の使い方や家具の配置の仕方で自分らしいパースになるってことがわかりました。

CGでも個性を出せるというコメントは、三宅さんと同じ理由でCGへの切り替えを迷っている方には参考になるご意見ですね。
今日は貴重なお話をたくさんありがとうございました。

取材後記:
今回の取材のきっかけになったのが、こちらの三宅さんのSNS投稿でした。
三宅さんとは10年くらい前に某社のインテリアイベントお会いしたり、事務所にお邪魔したこともありました。
オフィスのデスク横にはコピックペンがずらりと並んでいて、文具好きの私は「全色試し描きしたい」と思ったことを覚えています。
と同時に、「この人は手描き派なんだな」と確信をもって帰りました。ですから、本記事の冒頭のとおりSNS投稿で「驚いた」次第で、早々にご連絡して今回の取材となりました。(快くお受けいただいてありがとうございます)
手描きパースからCGソフトに切り替えたことのメリットを三宅さんはたくさん挙げてくださいましたが、最後に「デスクのまわりがきれいになった」ともおっしゃっていました。大量のコピックペンや紙類がなくなったから、だそうです。
3Dアーキデザイナーは jayblue社 のペーパーレス化にも貢献できたようです。

本事例記事は製品に関するお話にとどめていますが、三宅さんにはその他にもたくさんお話をうかがいました。
その内容はまた、いずれ、どこかでご紹介させていただければと思っています。(広報室)
 

【三宅さんのある日の投稿/Facebookより】

三宅さんの投稿/Facebookより
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