プリ/ポストプロセッサの作成方法
※MIFES for Windows Ver.7.0をお使いの方へのカスタマイズ情報です。
プリ/ポストプロセッサ(PPP)について
プリ/ポストプロセッサとは、MIFES for Windowsがファイルの入出力時に利用するデータ変換のための機能で、 ファイルの読み込み時に入力データを変換する機能をプリプロセッサ、保存時に出力データを変換する機能をポストプロセッサといいます。
プリ/ポストプロセッサには、MIFES内部にそのプログラムを持っているものと、外部プログラム(DLL)として作成しMIFESから呼び出して実行する「外部プリ/ポストプロセッサ」があります。
例えば、MIFES for Windows Ver.7.0には、「CSV桁あわせ」という外部プリ/ポストプロセッサが収録されています。
CSV形式のファイルを編集するときに、この「CSV桁あわせ」というプリ/ポストプロセッサを指定すると、ファイルを開くときにはカンマ前に半角スペースを挿入してカンマの位置をそろえて表示し、保存するときには桁合わせのために挿入された半角スペースを削除して保存します。
このように、独自にファイル保存、オープン時の変換が必要な場合には、プリ/ポストプロセッサの仕様にそったAPIを持つDLLを作成しMIFES for Windowsで呼び出して利用することができます。
また作成したDLLは、プリ/ポストプロセッサとして利用できるだけでなく
、汎用のDLLとしてMIFES以外のアプリケーションからも利用することができます。
プリ/ポストプロセッサ(PPP)用DLLの仕様
MIFESの外部プリ/ポストプロセッサは、WIN32をプラットホームとするDLL(ダイナミック・リンク・ライブラリ)です。
プリ/ポストプロセッサで使用する関数
外部プリ/ポストプロセッサ用のDLL中には、MIFESが定めた以下のエクスポート関数を含んでいる必要があります。
プリプロセッサ専用DLLには、プリプロセッサ用の関数だけを含むように作成してください。
また、ポストプロセッサ専用DLLには、ポストプロセッサ用の関数とMIWPre_open 関数を含むように作成してください。
なお、関数のエクスポートは、モジュール定義ファイルではなく、ソースプログラム中で関数名に対して __declspec(dllexport) 宣言で行ってください。そうしないと正常に関数を呼び出せません。
※関数名をクリックすると、説明を参照できます。
プリプロセッサ用関数 |
MIWPre_open |
ファイルのオープン直前に呼び出されます。 |
MIWPre_read |
オープンファイルの読み出しとテストの変換処理を実行します。 |
MIWPre_close |
ファイルのクローズ直前に呼び出されます。 |
MIWPre_getkeywords |
MIWPre_close関数の直後に呼び出されます。
マクロコマンドからデータを取得する場合のみ必要です。
(通常はインストールの必要なし) |
ポストプロセッサ用関数 |
MIWPost_start |
保存処理を行う前に呼び出されます。
マクロコマンドからデータを取得する場合のみ必要です。
(通常はインストールの必要なし) |
MIWPost_open |
ファイルの保存処理の直前に呼び出されます。 |
MIWPost_write |
テキスト変換と保存を実行します。 |
MIWPost_close |
保存処理の終了直前に呼び出されます。 |
MIWPost_end |
ポストプロセッサが実行した保存処理の結果をマクロコマンドに返す場合のみ必要です。
(通常はインストールの必要なし) |
プリ/ポストプロセッサ設定の説明文
プリ/ポストプロセッサの設定時、ダイアログボックスに表示されるプリ/ポストプロセッサの説明文は、DLLのリソース内の「STRINGTABLE」の0に512バイト以内で定義します。
(例)
STRINGTABLE
BIGIN
0 "説明文"
END
プリ/ポストプロセッサの保存場所と拡張子
作成したプリ/ポストプロセッサ用DLLをMIFESで使用するために、MIFESのロードディレクトリ上にコピーしてください。
また、ファイルの拡張子を「.PPP」に変更してください。
他のアプリケーションからのPPP利用
呼び出し方は実行時にリンクする方法のみになります。 LoadLibrary()、LoadLibraryEx()、GetProcAddress()、
FreeLibrary()を用いて利用できます。
※プリ/ポストプロセッサの作成方法については、サポートは行っておりませんのでご了承ください。
サンプルソース
外部プリ/ポストプロセッサのサンプルソースです。それぞれダウンロードしてご利用ください。
※MIFES付属のプリ/ポストプロセッサや、当社ホームページからダウンロードしたプリ/ポストプロセッサを、MIFES以外のアプリケーションから利用することは許されていません。
製品収録プリ/ポストプロセッサ
MIFES for Windows Ver.7.0に収録されている外部プリ/ポストプロセッサのソースです。
オリジナルプリ/ポストプロセッサ(PPP)の作成時などにご参照ください。
内容 |
説明 |
ダウンロード |
PPPのサンプルソース |
MIFES for Windows Ver.7.0の外部プリ/ポストプロセッサすべてのソースを含みます。 |
PPP_source.lzh |
ユーザー様ご提供プリ/ポストプロセッサ
ユーザ様からお寄せいただいた外部プリ/ポストプロセッサのソースです。ぜひご利用ください。
NO |
説明 |
作者/更新日 |
ダウンロード |
P1 |
制御コードなどが混じっているファイルを開くとき、Shift-JISとして扱ってほしい場合でも、うまく判定されないことがあります。
このPPPを拡張子設定しておくことにより、Shift-JISで開くことが可能になります。
【プリプロセッサ機能】何もせずShift-JISで開く
【ポストプロセッサ機能】なし |
えらー15様
2005年5月10日 |
THROUGH.LZH |
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