要らないもの、要るもの
こんにちは、引越し委員の田辺と申します。普段スマートフォンアプリの開発ディレクターをしているワタシが、今回の引っ越しプロジェクトで利用するFacebookページを「引越し委員会」という名前で立ち上げたばっかりに、そのままこの委員会の名前になってしまいました。もっとかっこいい名前がよかったという声もありますが。
■ 今のオフィスを見直す
新しいオフィスのコンセプトは「自由な発想」「コミュニケーション」「自主的で自立した個人」。それらを推進することを念頭において、まずは今のオフィスを見直すことにしました。
江坂のオフィス(引越し前)は5階と6階の2フロアありました。
5階は社外の方をお迎えして打ち合わせなどをする場所、6階はスタッフが仕事をする場所というのがそれぞれの大きな役割になっていました。
しかし、新しいオフィスは1フロアで、総面積も狭くなります。できるだけ「もったいない」エリアをなくして、必要なエリアを確保する必要があります。
■ 要らないもの
まず、見直したのは、5階の打合せ室、会議室、セミナールーム。
わざわざ個室で話合う必要のある打合せや会議がどれだけあるのか…?
絶対に個室が必要だというケースを考えてみました。
まず会議室な必要なシーンでみんなが最初に思い出すのは製品説明会。
新製品、新バージョンをつくったディレクターが、社員に、デモンストレーションなどを行いながら新製品について説明します。営業担当、インフォーメン担当からの質問・疑問にも答える会で、どの製品でも必ず開かれます。
また、社内に向けてだけでなく、社外のお客様への説明会や勉強会などが開かれることもあります。
これらを行うスペースを個室で大きくとる必要があるのか…
議論が盛り上がりました。
必要なスペースですが、頻繁に使うスペースではありません。
このような議論を繰り返し、今のオフィスの各室を見直した結果が以下の「要る/要らない」図です。
緑は必要、黄色はときどき必要、赤は不要な部屋。
「もったいない」エリアをなくすには、5階の黄色エリア(=ときどき必要スペース)がポイントなのがよくわかります。
ちなみに「社長室」。うちの社長は東京事務所在籍の上、日々日本中を飛び回り、大阪ではほとんど執務スペースの空いているデスクで仕事をしています。その社長が「ボク、なくていいよ」と言ったので「社長室」はすかさず「赤」エリアに。ホントに新オフィスには「社長室」がありません。
■ 要るもの
さて、要らないものが決まったら今度は「今はないけど新しいオフィスに必要なもの」の検討です。スタッフの要望は山盛りあったのですが、その中で私たち委員会が必須と考えたのは次の3つでした。
ひとつは、わざわざ感のない打ち合わせスペース。
「相談なんだけど…」と始まった打ち合わせに、関係のありそうな人を「ちょっと、ちょっと」と呼び入れたり、気になるキーワードに反応して「混ぜて」と自ら参加するような、そんな打ち合わせができるスペース。
上記の黄色の時々必要なスペースをもっと頻繁に使われるスペースになるよう工夫すること。
もうひとつは、ライブラリスペース。
家・オフィス・飲食店などのレイアウトをデザインするソフトを開発しているメガソフトには、ご協力メーカー様各社の製品カタログ(分厚い冊子本)がそろっており、また建築・デザイン関連の書籍もたくさんあります。そのカタログや書籍をスタッフだけでなく社外の方にも利用していただき、コミュニケーションの輪を広げていくためのスペース。
そして、最後に、東京事務所と大阪本社間のコミュニケーションのためのツール。
もちろん、内線電話やスカイプなどで各自簡単に連絡が取れるのですが、そうではなく、ずっとお互いの仕事ぶりが見えて、気軽に話ができるような、東京-大阪のスタッフ距離を縮めるためのツール。
うん、なかなかユニークで新しい「要るもの」が決まりました。
ということで次回は、今回決めた「要らないもの、要るもの」を盛り込んで「スペース配分」を考えます。お楽しみに。
2013/2/14更新
次は、「スペースを配分する」>
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