リフォーム業界でお仕事をすることになったきっかけを教えていただけますか?
以前から父の会社がリフォーム業をしていたんですが、実は私自身は建築一筋ではなくて、
実は商社マンとして10年近く働いてから、この仕事につきました。
建築分野とは関係なかったんですか。
塗料や接着剤の原料など化学品を扱う商社でした。
でも、原材料を扱う仕事は、最終的なお客様の顔が見えなくて..それが満足できなくなってきたんです。
そんな気持ちが募ってきた時、すぐ身近にお客様の顔が見える仕事があることに気づいたんです。
それがご実家の「リフォーム業」というわけですね!
住宅建築の仕事は、お客様のプライバシーにまで踏み込まなければならないほど
生活に密着した仕事だと思いますが、リフォームは特に密着度が高いんです。
日々の生活で『ここが不便だ』と感じるところを改善するのがリフォームですから、
新築よりもお客様のその思いはより切実なのかもしれません。
不満点が具体的なわけですね。
だからこそうまく解決できて、より快適に住まえるリフォームができた時に
お客様はとても喜んでくださる。
その笑顔を直に見ることができるこの仕事を選んで、本当に良かったと
思っています。
海老澤さんの、仕事へのこだわりを教えてください。
心がけていることが主に二つあります。
一つは、できる限り毎日現場に顔を出すということです。
リフォーム工事では、営業担当者が頻繁に現場に顔を出すということは
当たり前のようで当たり前じゃないんですよ。
けど、担当者が頻繁に見に来れば、お客様もより安心できるのではないかと思っています。
それは安心感がありますね。もう一つは?
小さなことでもお客様のためになるように工夫し考えることです。
お客様の使い方や行動を想像して、それが使いやすくなるように工夫するんです。
できるだけ現場に顔を出すのは、机の上で考えているより実際その場にいるほうがそんな工夫のタネを見つけやすいということもあります。
たとえばどんな工夫ですか?
ほんの小さな一例なんですが、以前リフォームでトイレにティッシュボックスを置く棚を作ったとき、使い勝手を考慮して小さなストッパーのようなものをつけました。
ティッシュの残りが少なくなって箱が軽くなってきても、できるだけ箱が動かず、片手でもティッシュを引き出しやすくしたんです。ちょっとしたことですが、お客様は喜んでくださいました。
まさにかゆい所に手が届く、という工夫ですね!
そんなに言っていただけるほどではありませんが(笑)
でも、できるだけ現場に行くことでトラブルを未然に防げて、小さな配慮が新規の商談につながることもあります。
例えば...どんなことですか?
想定と違ったときも細かい部分の「収まり」を的確に指示できます。
また、お客様との世間話の中でお知り合いをご紹介いただけることもありますし、なによりお客様の喜ぶ顔が見られるのはうれしいです。
貴重なお話、ありがとうございました。