MIFES User Report〜仕事人たちのエディタ〜
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40時間連続起動も。耐久力や安心感はMIFESが一番

ゲームのシナリオ書きにMIFESが最適でした

「かつてのゲームのシナリオには、キャラクターの台詞だけでなく、お芝居の台本のト書きにあたる部分もテキストで書いていたんです」
とは、MIFES を使い続けて20 年近くになる、ほそのゆうじ氏である。
ほその氏はテレビゲームの制作会社、アニメ制作会社を経て、現在はアニメ企画・脚本のフリーランスとして活動されている、MIFES の”文系”ユーザーのおひとりである。

「ゲームのシナリオデータを手打ち入力していましたから、繰り返しの文列(ブンレツ)を扱うことが多く、MIFES の(編集)機能を頼りにしていました。
例えば、『あるキャラクターがトコトコ歩いていってポカッとなぐって一言しゃべる』というシーンがあったとします。その部分のシナリオには、

  1. 主人公を画面上のどこまで(X-Y 座標で)動かして、
  2. アニメーションNO●●番の動き(ポカッとなぐる)を呼び出して、
  3. メッセージのウィンドウを展開して、
  4. キャラクターのバストアップ画像●●番を呼び出して、
  5. 台詞を表示する

というようなことを書くわけです。

ほその様

映画やお芝居の場合は、現場の演出で役者の動きが決まるのですが、ゲームの場合はライターが書いたことがそのまま反映されるんです。半日かけてその『トコトコ』と『ポカッ』のタイミングを調整することもあるので、道具であるエディタが落ちてしまったら恐ろしいんです。
ひたすら(文字を)、打って、打って、打って、20時間、40 時間作業をし続けるのが僕たちの仕事なので、耐久性や安心感はMIFESが一番という点が、MIFES を使い続けている理由です。」

シナリオのテキストデータと実際にアニメーションになったシーン。
「書いてるときはホントに辛くて苦しいです。でも何度も読み返したくなるような企画書やシナリオが書けたときはうれしいです」


いい意味で何もしないのもMIFES の魅力

最初に勤めたゲーム会社でテキストエディタを探していたところ、仕事仲間のプログラマーが「MIFES がいいよ」と薦めてくれたのがきっかけ。
前述のト書き部分を含めて矩形でコピー&ペーストができたので、「こりゃいい!」と使い始めたという。現在のお仕事では「例えば、シナリオは1行20文字、企画書は40文字というルールがあって、MIFESで折り返しの桁位置を40 桁と80 桁に設定*して使っていますね。
ワープロソフトは折り返しのところに自動で余分なスペースやインデントを入れたりするんですけど、”それはオレがやるから勝手にしないで”って(笑」

いい意味で”何もしない”のも使い続けている理由なのだという。

「だから、僕としてはライター達にMIFES を広めたいんです、気持ちとしては。」

*全角文字1文字=2桁なので、MIFESの折り返し桁位置は文字数の倍に設定されています。

細野様作品の一部

ほそのさんがMIFESでシナリオを書いたアニメ作品たち。


「”これをやりたい”っていう衝動を育ててほしい」

仕事場でもあるご自宅の部屋は”資料”が山積み。
「これは…資料でもあり、趣味でもあります」

専門学校で講師も勤めるほそのさんに後輩たちへのメッセージをいただいた。

「今の子たちは”○○になりたい”といいます。 職業としての目標は持っているんですが、”こういうものを作りたい”という夢がないように感じます。

僕は子どもの頃に親父の影響で見たアトムや鉄人に感動して“こういうのを作る人になりたい”と思いました。そして、そのために自分がアウトプットできることはお話を作ることだと思ったので“脚本家になろう”と思ったんです。

いい映画やアニメ、本や漫画をたくさん見て、若者のときにしかできないことをどんどんやるべきです。やりたいことをいっぱいやって”これをやりたい”っていう衝動を育てていくのが大切なんじゃないかなと思います。

今僕は、ずっとあこがれていた方と一緒に新しい企画を進めています。思い切って企画書を送ってみたらぜひ話を聞きたいといってくださって、プロジェクトが動き始めました。もうすぐ夢がひとつ叶いそうです。」

『何をしたいか』を形にするために、MIFES も微力ながらお手伝いできているようだ。(聞き手:メガソフト・Z)


【レポート後記】

2015年3月「MIFES 10 新発売!」のお知らせを私どもがツイートすると、たくさんの方がリツイートしてくださったいました(ありがとうございます!)。実は、ほそのさんもその中のお一人で、失礼ながらお仕事を調べさせていただいたら、貴重な”文系”ユーザーさんということがわかりました(MIFESは大半が”理系”ユーザー様なのです)。

そこで、ぜひお話を伺いたいと今回のユーザー訪問を持ちかけたところ、即、取材はOKのお返事をいただいたのですが、 「部屋はお見せできません」と仕事場での取材をいったんは断られてしまいました。
が、そういわれると余計見たくなるもので、「みなさん、お仕事場での取材をお願いしているんです」と少し強引にご自宅にお邪魔することに。
「足の踏み場もないというのはまさにこれ」というお部屋でしたが(^.^)、しばらく居るとなんだか落ち着く不思議な空間でした。

*     *     *     *     *

さて、MIFES 10では、ファイルの拡張子ごとに折り返し桁位置やハードタブの桁数、オートインデント動作を設定できます。
ほそのさんの場合は、ファイル拡張子を、例えばシナリオは「.snr」、企画書は「.kkk」のように決めて、さらに設定ウィザードで拡張子をMIFES 10に関連付けておくと、ファイルの拡張子のみ気にすればあとは設定変更の操作は不要です。

ファイルの拡張子ごとの設定ができる、「MIFES 10」の新機能について、詳しくは、「新機能ページ」をご覧ください。

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  • ※本レポート内のすべての情報は取材当時(2015年3月)のものです。
  • ※本レポート内の製品名などは一般に、各社の商標または登録商標です。

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