株式会社愛工舎製作所は、製菓/製パン業向けの業務用食品ミキサーで、約40%の国内シェアを持つトップメーカーです。厨房機器販社への卸売りのほか、ベーカリーやパティスリーへの直接販売も手掛けており、その販売支援ツールとして「厨房プランナー」の3Dパースを活用しています。今回は、3Dパースを含めた様々な営業支援ツールを開発している営業企画課の牛窪香江氏にお話を伺いました。
きっかけは営業マン向け簡易CAD、現在はノウハウを伝えるツールに
「最初は現場の営業マンが簡単に図面を描けるツールとして導入したんです。」
牛窪さんは「厨房プランナー」導入の経緯をそう話してくれました。
愛工舎製作所でも本格的なCADソフトは導入しているのですが、誰にでもすぐ使いこなせるものではありません。そこで、現場の営業マンがスピーディーに案件対応できるようなツールとして見つけたのが「厨房プランナー」でした。
「弊社ではエンドユーザーへの直販も手掛けていますので、ここぞという案件には厨房プランナーの3Dで提案するようになりました」
大型案件など、ここぞというときに利用する3Dパースによる提案
3Dによる提案は、新規のお客様や、現状との違いが見せどころのリニューアル案件など、競合他社と特に差別化したいときに威力を発揮します。
業務用厨房の業界ではまだ3Dによる提案はめずらしく、愛工舎製作所の強力な武器となっているとのこと。
製菓・製パン業の店舗は厨房も見せ場の一つ
「製菓や製パンの店舗は、ときに『見せる』ことを意識してプランニングする必要があります」
と牛窪さん。製菓店舗では製造の過程を見せるのがアトラクション的な要素として顧客の目を楽しませます。また製パン店舗ではオーブンから次々と運び出される焼きたてのパンを見せることが購入単価をアップさせるのです。
そこで重要になるのが、厨房の見え方。
ホールからオーブンはこんな風に見えている、作業台はここまで見える、といったことは平面図からではなかなか想像がつきません。
そんなとき、「厨房プランナー」の3Dパースを提案資料に追加すれば、お客様に確実にイメージを伝えることができます。
ケーキ屋さんの店内から作業場が見えるプレゼンパース
「それに、厨房の広さを実感してもらえるのもいいですね」
製菓・製パンの店舗では、他の飲食店に比べて製造用の機材が大きいので、厨房の面積を広くとる必要があります。ホールと厨房の広さのバランスを理解してもらうのにも3Dパースは最適です。
店舗と厨房の大きさの割合がわかるプレゼンパース
機械メーカーであってもこれからはソフトも充実させるべき
「愛工舎製作所は厨房機器メーカーですから、よりよい機械を作って提供するのが一番大切なことです。でも、お客様にとって一番大事なことはお店が繁盛することなんですね。」
使いやすい機器を提供するだけではなく、それをどのように使えばお店が繁栄するかをアドバイスしていく、いわゆるソフトウェアの提案が厨房機器メーカーの使命だと牛窪さんはいいます。
その手始めとして、これまでに手掛けた製菓・製パン店の導入事例をまとめたプラン集を作成しているとのこと。
これからお店を始める人はもちろん、いつかパン屋をやりたいと考えている人や、初めて製菓・製パン店を手掛けることになった店舗デザイナーの方にも使ってもらえる貴重な資料となるものです。
「この資料に3Dパースも添付しています。厨房機器のスペック、平面プラン、そして3Dパースによる空間提案。これまでの愛工舎製作所の経験とノウハウを一目で伝えることができる強力なソフトウェアツールにしていきたいと思います」
お客様にとって貴重な資料となるプラン集を作成
自社の厨房機器を最良の状態で使っていただくための提案ツールとして、「厨房プランナー」の3Dパースを多角的に活用している牛窪さんです。
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