清水 義智氏 阿部 剛氏
熊倉 智子氏
東京本社営業所
第一医科株式会社
第一医科株式会社(東京都文京区)は、耳鼻咽喉科向け医療機器の国内シェアで一二を争うメーカーです。
同社は3D医療施設プランナーPlusによるプレゼンテーションでクライアントから高い評価を得ていますが、より精度の高い提案を行うためメガソフトVRソリューションを導入しました。VR導入のメリットについて東京本社営業所の清水義智氏、阿部 剛氏、熊倉智子氏にお話を伺いました。
− 医療機器の販売に3Dプレゼンテーションをどのように使われていらっしゃいますか?
清水:当社は耳鼻咽喉科向けに特化した医療機器メーカーです。耳鼻咽喉科は他科に比べて日々の患者数が非常に多い科です。そのため患者一人一人をしっかりと診療しながら滞りなく治療・処置ができるような機器配置が重要になります。
− 患者さんにとってもそのほうが気持ちよく治療が受けられますね。
清水:はい、ドクターが診察に集中でき、患者が的確な処置を受けられる診療施設を作ることは、安定した病院経営にもつながります。そういった機器配置やスタッフ・患者の動線管理などのノウハウを、ドクターやナースなどにわかりやすく伝えるツールとして3Dプレゼンテーションを行っています。
− こちらのショールームが、プレゼンテーションの場というわけですね。
清水:ここは、当社の機器を実際の医療施設そのままに配置したショールームでもありますが、その隣に3Dプレゼンテーションルームを用意しています。
ショールームで実物を手に取ってご確認いただき、3Dプレゼンテーションルームではその機材をどのように配置するかを3DCGで確認していただく、という流れで提案を行っています。
3Dプレゼンテーションは3Dプロジェクターを使って大画面で見ていただくスタイルでしたが、それに加えてVRヘッドマウントディスプレイも導入しました。
− 3Dプレゼンテーションでは、どのようなところを見ていただくのでしょうか?
阿部:耳鼻咽喉科では、診察をした患者の状態によって、ネブライザー(吸入器)の処置をしたり、レントゲン検査に回したり、聴覚検査を受けてもらったり、と様々な治療や検査の場所に移動させます。患者がスムーズに次の処置へと移れるような機器配置になっているか、3D空間をウォークスルーで見て確認していただけます。
清水:ドクターがそれぞれの処置や検査に気を配れるレイアウトになっているかも重要です。診察中の椅子に座った視点から、処置を受けている患者の様子が確認できるか、などを見てもらうのに3DCGは最適なツールです。
熊倉:待合室のレイアウトも気をつけるべき点がいくつもあります。例えば洗面所の場所は患者からわかりやすいこと、その上で他の患者の視線が気にならない場所であることがポイントです。3Dプレゼンテーションなら、患者の目線でどう見えるかも確認していただけます。
− 3Dプロジェクターによるプレゼンテーションは実物大のリアリティで見せることができるわけですが、さらにメガソフトVRソリューションを導入された理由は?
清水:3Dプロジェクターによるプレゼンテーションでは、私たちが見ていただきたいところを表示したり、どういった動線を想定して機器配置をしたかをウォークスルーアニメーションで体感していただいたり、と当社側からの提案を主に見ていただきます。ドクターとナースなど多人数で見ていただくときにも有効なツールです。
阿部:それに対してVRヘッドマウントディスプレイは、かぶった人自身の視点で3D空間を体感していただけるわけです。自分が見たいところを自分の意思で見ることができます。それにVRヘッドマウントディスプレイなら空間の広がりや高さを現実と同じように把握してもらえるので、より確実に機器配置を確認できます。
清水:VRヘッドマウントディスプレイをつけた人の身長による視点の違いとか、首の傾きとかの個性も反映されるので、『自分にとってこのレイアウトはどうなのか』をチェックしていただけるのもVRならではの利点ですね。
熊倉:先進のシステムなのでドクターにとても人気なんですよ。地方から毎月のようにVRプレゼンテーションを見に来られるドクターもいらっしゃるぐらいです。
- 患者を十分にケアできるかどうか、ドクターやナースがその場にいるかのように確認できるメガソフトVRソリューションは、第一医科株式会社の必須のプレゼンテーションツールとなっています。