導入事例・インタビュー Introduction & Interview
変革し続ける薬局業界に、VRで的確な設計提案を!
角谷 健 氏 長﨑 裕二 氏

株式会社タカゾノ

営業本部 広域営業部 部長
角谷 健 氏
広域営業部 支援設計課 課長
長﨑 裕二 氏

株式会社タカゾノは薬局で利用される分包機などの薬科機器を主軸としたハードウェアとソフトウェアの両方を提供する医療機器メーカーです。同社は3D医療施設プランナーを活用して、薬局設備の効率的なレイアウトを提案していますが、それをさらに一歩進めたVRプレゼンテーションを本格的に運用開始しました。
今回は、薬局のレイアウトをVRでプレゼンテーションする意義について、角谷部長と長﨑課長にお話を伺いました。

導入効果Conversion

  • 患者様の視点でレイアウトをお客様に確認してもらえる
  • 思い違い等が減り、打ち合わせがスムーズかつ正確に
  • 3D医療施設プランナーの資産を活かせる

患者様の視点でどう見えるかが、これからの薬局設計のポイント

− 御社では3D医療施設プランナーで効率的な調剤業務が行えるレイアウト提案を実施されていますが、さらにVRを導入されるメリットはどこにあるのでしょうか?

角谷氏:薬局様向けのハードウェア・ソフトウェアは常に進化していますが、薬局の業界も変革し続けています。企業間の合併・買収も盛んで、新規開局はもちろん、既存薬局のリフォームも増加しています。
また、高齢化社会の到来に伴って、日々の健康について気軽に相談できる「かかりつけ薬局」という考え方が広まりつつある中で、患者様に選んでいただける薬局作りが重要になっているのです。

営業マンが提案に使用している資料

− 御社の提案も、作業効率の良い調剤室、ということに加えて、患者様側の利用のしやすさもポイントになってきているということでしょうか?

長﨑氏:そのとおりです。快適な待合室や、プライバシーが保て安心感のある相談窓口カウンター、清潔感をイメージさせる調剤室など、患者様の視点に立ったレイアウトがこれからの薬局設計には欠かせません。

相談窓口カウンターの提案パース

角谷氏:メガソフトVRソリューションでレイアウトプランを見ていただくと、その空間にいるようなリアルさで、私たちの提案を確認していただけます。待合室側に立って患者様の視点でVRを体験していただくことで、自分たち薬剤師がどんな風に見えているのかも肌で感じていただけるのです。

高さや間隔、動線の実感が、より精度の高い設計に

− お客様にとって、VRでの確認効果はありますか?

長﨑氏:メガソフトVRソリューションの良いところに、モノの高さがわかりやすいという点があります。 たとえば、相談窓口カウンターの仕切りパネルの高さや形状。低すぎるとプライバシーが保てませんが、高すぎると圧迫感を与えてしまいますので、適度な高さというのは重要な要素です。 このような高さの感覚は、VRで体感していただくことで思い違いが減り、スムーズに伝えることができますね。

長崎氏

これまでも、長年の経験に基づいた効率の良い作業動線の設計を行ってきましたが、通路の幅や作業時の視界などはVRを使うとよりリアルに把握することができますね。排煙窓や操作コントローラー位置などの高さもリアルに体感できるので、より精度の高いレイアウト設計ができるようになると思います。

角谷氏:調剤機器の効率の良い配置はある程度セオリーがありますが、調剤室の広さや形状によっては、動きが制限されることもあります。VRでは調剤室を空間的に把握することができ、調剤棚の向きやサイズ、調剤する際の動きのイメージなどを実感としてわかっていただけると思います。

角谷氏

これまでに培ってきたノウハウを活かせるので導入もスムーズに

− VRプレゼンテーションシステムの導入を決めたポイントは?

角谷氏:当社は3D医療施設プランナーを使い視覚的な薬局レイアウト提案で、お客様から好評をいただいてきました。設計の専門家ではない営業マンでも使えるので、お客様と打ち合わせしながらレイアウトを調整でき、競合他社との差別化に貢献しています。 しかし、3Dによるレイアウト提案は競合他社も取り入れているので、さらなる顧客満足の向上と差別化を図るために、VRを導入することにしました。

VRを体験中のお客様
VR用調剤室
Optimage

長﨑氏:当社の場合、3D医療施設プランナーで培ったノウハウと、多数のレイアウトデータを保有していますが、メガソフトVRソリューションなら、これらの資産がそのまま活かせるということも導入を決めたポイントです。
現場の営業マンがお客様と打ち合わせをして調整したレイアウトを、当社のショールームでVRを使って体感していただくと、場の雰囲気がとてもなごみます。このVRを活用したプレゼンテーションで、よりお客様から信頼していただけるパートナーになりたいと考えています。

− 本日は、ありがとうございました。