本校には、家庭に関する基礎的・基本的な知識や技術を身につけるための生活情報科があります。生活情報科では、服飾CADシステムの導入と同時に3Dマイホームデザイナーを導入しました。

生活情報科1年生の科目「生活産業基礎」で「食に関する産業」について学習しています。市場調査をして「繁盛している店の共通点」というテーマで研究発表をおこないました。それを受け、3Dマイホームデザイナーを使って「再来店したくなる店のデザイン」というテーマで、生徒自身で実際に店舗のデザインをしました。

生徒たちの声

  • いろんな角度から建物が見られるのが楽しい
  • 立体になった家の中を自由に歩き回れるのが良かった
  • パーツがたくさんあって選ぶのに迷った
  • 壁の削除や高さなどが簡単にデザインできた

「家を建てる」ということについて、家だけでなく費用についても学ぶことができました

3Dマイホームデザイナーで店舗デザインする生徒基本操作の学習時間は2時間、テーマの店舗の制作時間は4時間と非常に短時間ではありましたが、生徒が集中して操作できたおかげで、何とか形になりました。3Dマイホームデザイナーにはたくさんの素材が収録されており、目的の素材を見つけるまでにさまざまな素材に見とれて、気がつけば時間が過ぎているということもありました。平面では読み取れない「高さ」「奥行」が画面から確認できるという点や、収録されている素材に価格情報が登録されているという点についても授業に役立ちました。「家を建てる」ということについて家だけでなく、キッチンやお風呂などの必要な設備にも費用がかかるというのも学習できました。

コミュニケーションを取りながら授業を行うことで、生徒の興味や関心の高い事が分かりました

生徒とコミュニケーションを取りながら授業を行う先生と3Dマイホームデザイナーで店舗デザインを制作する生徒3Dマイホームデザイナーを導入して間もないことから、指導する側も分からない機能や操作がありました。生徒と一緒に試行錯誤しながら取り組んだおかげで自然とコミュニケーションを取りながら授業を行うことができ、生徒の興味や関心の高い事も分かりました。

導入して日が浅いために、まだまだ試験的なところもあります。今後は3年生の年間の課題研究である「住居に必要な家具などの制作」のためのツールとして3Dマイホームデザイナーを取り入れてみたいと考えています。

※本レポート内のすべての情報は取材当時(2008年11月)のものです。