この授業の時は、準備が間に合わないくらいに生徒は熱心です。授業前の休み時間にパソコン室に行くと、ほとんどの生徒が「早くカギを開けてくれ」と言わんばかりにドアの前で待っています。
授業が始まれば聞こえるのはマウスのクリック音だけといっても過言ではありません。それほどこのソフトは生徒を夢中にさせてくれるし、さまざまなことを学ばせてくれます。

生徒たちの声

  • おもしろかった!
  • 1時間ずつの授業じゃなくて、
    ずっと長い時間していたかった
  • 使い方がわかりやすかった
  • 家に欲しいと思った
  • お小遣いで買えるくらいに、今の半額にしてほしい

発想が形になる喜びや試行錯誤して目的を達成する経験が得られました

3Dマイホームデザイナーで住宅デザインする生徒「家庭総合」では平面でしか学べなかった内容が立体的になり、住生活分野の学習がより深いものになりました。また、パソコン操作は「情報」教科で経験していますが、3Dマイホームデザイナーを操作することで、感覚が磨かれたと感じました。
教師による一斉指導の時間を短くし、自由に操作する時間を確保したことで、発想が形になる喜びや試行錯誤して目的を達成する経験が得られました。個人の質問を全体の質問として取り上げるうちに、生徒が互いに教え合ったり、新しく発見した機能を友達に紹介したりするなど、協力して学び合う姿勢が見られました。

一斉指導が短縮できたのは、3Dマイホームデザイナーの操作が簡単で理解しやすい点にあります

3Dマイホームデザイナーで住宅デザインする生徒二人の画像生徒が自分で操作し色々な機能を確かめるうちに、目的が達成される様子が見られました。 平面図が簡単に立体化できたり、作成した家を自由に歩きまわれたり、新しい家具や設備をリアルタイムに配置できたりなど、教室での授業では伝えられないことが実現できました。

一般的に、家族団らんのスペースと自分の専門性を高めるスペースとは互いに相反するものであると考えられます。しかし高校生の場合は、家族とのつながりが専門性を磨くことと同じか、それ以上に重要といえます。生徒一人一人の画面をのぞき込みながら、家族のあり方や専門性を進路にどう生かすかなどを話し合う時間を共有できました。

※本レポート内のすべての情報は取材当時(2008年2月)のものです。