今回は、業務用電化厨房の導入促進に厨房プランナーを活用されている四電エナジーサービス株式会社の横井氏にお話をお伺いしました。
コストメリット試算から調理実演まで、業務用電化厨房の普及促進
―まず最初に、横井さんの業務内容を教えていただけますか。
当社は四国電力グループの一員として、家庭用・業務用電気機器の販売や電化設備導入のためのコンサルティング、電化設備の施工などを通じて、電気エネルギーの最適な活用方法を提案・提供しています。
私の担当は厨房電化の促進業務です。電化厨房のメリットを広く知ってもらうため、電化によるコストメリットの試算や電化厨房機器を実際に使っていただいて調理を体験していただくような活動を行っています。
昨年から導入した業務用厨房体験車「でんのすけ号」(右図)での調理実演は大変好評をいただいております。
―電化厨房の普及活動が主なお仕事ということですね。厨房プランナーはどのような経緯で導入いただいたのでしょうか。
コストメリットの試算や調理体験に加えて、さらに効果的な電化厨房のPRになる方法はないかといろいろと検討していました。その中で、住宅業界では当たり前になっているコンピュータグラフィックによるプレゼンテーションの手法が、われわれの厨房設備業界ではほとんどみかけないことに着目し、われわれでも使えるような3DCGのソフトを探していたところ、厨房設備機器展に参考出品していた厨房プランナーに出会いました。まさにこれだっ、と思い、厨房プランナーの発売と同時に導入したというわけです。
3Dパースでコミュニケーション力が格段にアップ
―厨房プランナー導入以前はどのようなプレゼンをされていたのでしょうか。
従来のCADで書いた施工図でプランを説明していました。電化厨房の導入を検討されるのは病院や老人ホームなどの福祉施設、保育園などが主なのですが、レイアウトを検討される際、栄養士や調理師の方など、図面になじみのない方も参加されるため、施工図ではなかなか完成イメージを明確に思い浮かべてもらうことができませんでした。
―厨房プランナー導入後はいかがでしょうか?
厨房プランナーの3Dパースはわかりやすさがぜんぜん違いますね。
栄養士や調理師とのコミュニケーションがとても活発になり、現場の方のニーズを正確に引き出せるようになりました。平面図と一緒に3Dパースをお見せして打ち合わせをするのですが、現場の方はみなさん、平面図ではなく3Dパースの方を指差して要望や意見を述べられますね。
設計する側と厨房を使用する側の意思疎通が目に見えた形でできるので、コミュニケーションもスムーズで打ち合わせ時間の短縮にもつながっています。
あと、副次的な効果なんですが、電化厨房というクリーンで先進的なイメージを表現するのにも3DCGによるパースは一役買っていますね。お客様からも衛生的な感じがすると好評です。
厨房プランナーで作成した電化厨房の3Dパース
さらなる活用で業務効率アップを目指す
―現場でのコミュニケーション力アップが業務効率化につながっているということですね。それでは最後に、今後の厨房プランナーの活用方法についてお話いただけますか。
厨房のレイアウトプランは非常に短時間でできるようになったのですが、3Dパースを見栄えのよい画像にするのにはまだまだ時間がかかっています。3DマイホームデザイナーPRO5形式にしてからの光源設定がなかなか難しくて、壁の色味などが思い通りにでないんです。そこらへんをもっと効率よくやれるようにして、よりリアルな3Dパースを作っていきたいです。
―弊社で新しく始めたレンダリングサービス「Optimage」をご利用いただければ、写真のようにリアルな3Dパースを作っていただけますよ。弊社の高速なサーバーでレンダリングを行いますので、今までよりもスピーディにこのサンプルのような高品質画像を作っていただけます。
サンプル画像 (左)従来のレンダリング (右)Optimageでレンダリング
これはきれいですね。これなら表現力が格段にアップしますね。これからは、ここぞというときのプレゼンに、このOptimageで作成した3Dパースを持っていきたいと思います。
―ありがとうございました。