例えば、オフィスレイアウトのプランを検討するとき、単純にスペースだけの問題で解決してしまう場合と、社員のポテンシャルを考えてレイアウトする場合とでは、どういった効果、差が出るか。
そして、そのことが経営的視点から、コスト削減や業務の効率化にどれだけ影響を及ぼすかを考えてみたことがありますか。
ファシリティマネージャーとは、端的に言えば、まさしく「オフィス」「施設」などの働く場 - ファシリティ - を経営資源としてとらえ、いかに経営に貢献させるかということを基本に、企画・管理・活用などの総合的な活動に携わっている人を指します。
「ファシリティ」とは、企業、団体など組織体が事業活動を展開するために自ら使用する施設(土地・建物・各種設備)および利用する人の環境(執務空間・居住空間、地域環境など)を包含したものを指します。
また「ファシリティマネジメント」とは、それらファシリティを総括的な観点から最適に活用し、収益や公益に貢献することを目的とした、企画、管理、活用を行う経営活動と定義されます。
このようにファシリティマネジメントは経営そのものであり、機能戦略のひとつとして位置づけされ、組織の経営価値を向上させ、知的創造性を刺激して、高い生産性を目指す経営活動であるといえます。
1 | 経営資源としてのファシリティの有効活用 |
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2 | 戦略・計画からプロジェクト管理、運営維持、その評価による戦略・計画へのフィードバックというファシリティマネージャー業務そのものの効率的な運用 |
3 | ファシリティ利用者の満足を高め、知的生産性を向上する |
企業のあらゆる施設・設備・執務環境などの経営資源(ファシリティ)について、総合的・戦略的に企画・管理・運用を行い、効率的に活用し、最大の効用をもたらす活動に携わる専門家のことを指します。
※資格試験は公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会 JFMA(ジャフマ)が行っています。
資格団体名 | 公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会 JFMA(ジャフマ) |
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住所 | 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-13-6 浜町ビル6F |
電話 | 03-6912-1177 |
近年では、資産の有効活用、ファシリティ品質の適正化、運用管理の効率化、供給品質の向上といった、多岐にわたる社内業務に対し、総括的な観点から、企業を適正な事業戦略へ導く為に、ファシリティマネジメントを導入する企業も増えてきております。
今後、経営のスリム化はもとより、社員の士気を高めるファシリティマネジメントに対するニーズは、ますます伸びていくものと思われます。