導入事例

Case 4

新しいオフィスデザインが求められる時代は、
3Dオフィスデザイナーが求められる時代

株式会社 ウエダ本社
代表取締役 岡村充泰 氏 設計 中本はるか 氏

株式会社ウエダ本社(京都府京都市)は、京都でもっとも古い文具の老舗として1938年に創業し、OA、コンピュータシステム、オフィス内装などに業務を拡張していきましたが、バブル崩壊やネット通販の台頭などで倒産の危機にさらされました。
選択と集中を迫られた時、働く「人」にフォーカスして仕事の環境を良くすることを追求する企業として会社を再生させたのが現代表取締役の岡村社長です。
「これまでにないオフィスデザインはウエダ本社に頼もう」と指名されるようになった秘密を岡村氏と中本氏に伺いました。

これからのオフィスは働く「場所」よりも働く「人」が大事
岡村社長

- オフィスがまだ事務所と呼ばれていた頃に、「人」に着目された理由は?

岡村社長 : 私は現職の前はアパレル業界にいたんですよ。アパレルは当時からかなり自由な気風がありました。
なのでオフィス業界に入った時、いくつかの会社で「私語厳禁」という張り紙があるのを見てかなり驚きました。その当時のオフィスは、「事務所」という名前のとおり、事務をする「場所」だったんです。
これからのワークスタイルは、「場所」をどうするかではなく、「人」をどうするかが重要になる。 そんなオフィス作りをしていく会社こそ、これから必要になる、と考えました。

- 「人」にフォーカスしたオフィス作りのために行われたことは?

岡村社長:人に伝えるには、まず自分が実践すること。京都工芸繊維大学の中村研究室と共同でワークプレイスデザインの研究を行い、自社オフィスをリニューアルしました。
単なるおしゃれなデザインということではなく、働き方そのものを革新していくオフィスとして生まれ変わらせることができました。
これまでにはないオフィスだから、3Dパースによる視覚化が必須

- 自社オフィスの大胆なリニューアルや、SDGs(持続可能な開発目標)に関わる様々な活動を通して、御社のオフィス作りは注目されていますね。

岡村社長 :おかげさまで、お客様の方からウエダ本社を指名いただける案件が増えています。「スムーズな情報伝達ができるオフィスづくりならウエダだろう」「業界のかたいイメージを払拭するオフィスづくりならウエダに頼もう」そう言っていただけるようになってきました。

- ただの執務スペースではないオフィスの提案における、3Dオフィスデザイナーの役割は?

中本 :オフィス家具のレイアウトだけなら平面図でも大丈夫ですが、壁材や床材などの内装材の組み合わせによるイメージの確認は3Dオフィスデザイナーの3Dパースが必須です。
お客様からの「知的な雰囲気で」とか「重厚感のある空間に」といった要望が、お客様のイメージ通りにデザインできているかどうか、3Dパースなら一目瞭然です。
「知的で重厚感のある空間」を視覚的に確認してもらうのに3Dパースは必須

「知的で重厚感のある空間」を視覚的に確認してもらうのに3Dパースは必須

カラフルな家具を配置したプランのカラーバランスの確認も3Dパースの重要な役割

カラフルな家具を配置したプランのカラーバランスの確認も3Dパースの重要な役割


- 内装材は、平面図や立面図だけではわかりにくいですよね。ほかに3Dだからこそ、というポイントはありますか?

中本 :鳥瞰図のパースはオフィス空間のつながりを確認してもらうのに最適です。また開放感のあるオープンオフィスのデザインでは、オフィス家具の高さがどのように見通しに影響するかが気になるところです。
3Dパースなら様々な視点から見え方を確認していただけます。
鳥瞰図のパース

複雑なワークエリアのつながりも鳥瞰パースなら一目でわかる

家具の高さと見え方

オープンなオフィスでは書庫が適度な目隠しになるが、その見え具合も確認できる


- 「人」にフォーカスしたオフィスデザインを進めていく上で、3Dオフィスデザイナーは必須のツールというわけですね。本日はありがとうございました。