ユーザーの声

User's voice


3D工事イラストワークス、現場で役立っています!

実際に「3D工事イラストワークス」を使用されている方々の生の声を直接伺いました。

時代は2Dから3Dへ。
設置・施工用ドキュメントに、伝わる3Dイラストを

株式会社ダイフク 顔写真

株式会社ダイフク FA&DA事業部
工事・サービス本部 係長 工藤 真也氏
工事・サービス本部 柳田 幸樹氏
工事・サービス本部 大島 裕司氏
生産本部 主席技師 樋渡 崇裕氏

自分たちに合った3Dツールを探していた

- はじめに、3D工事イラストワークス導入のきっかけを教えてください。

工藤 弊社のエンジニアリング部門ではレイアウト用のCADを、製造部門では設計図面用のCADを、それぞれ使っていますが、私たちフィールド部門ではエンジニアリング部門や製造部門で使っているツールを使っていました。
ただ求められるものは各部門で異なっており、どちらも私たちにマッチしているツールではないなと感じていました。フィールド部門は施工計画用のマニュアルや製品メンテナンス用の作業マニュアルなどたくさんマニュアルを作るのですが、そのためのツールがなかったのです。

樋渡 今、世の中の流れとして物事は2Dから3Dへと置き換わっていますよね。BIM化も進んでいます。 イメージを伝えるのは言葉より3Dがいいとみんな思っていましたが、コスト面なども含めて3Dイラストを作るというツールがありませんでいた。
さらに、エンジニアリング、設計部門はそれぞれ3Dを活用している。では全社的には3Dでどういうものづくりをするか、ということを常々考えていて、そういうときに、3D工事イラストワークスに出会ったのです。

ダイフク社の業務ソリューションと3Dツール

- 3D工事イラストワークスを導入する前は、イラストはどうされていたのでしょう?

工藤 ほとんどはフリーのイラストを探して、パワーポイント上で組み合わせて作っていました。

柳田 寄せ集めなので、縮尺も変だし、統一感がないんですよね。

ダイフク社作成「設置作業マニュアル」より(一部)

▲それぞれ3D工事イラストワークス導入前(左)と導入後(右)の挿絵(ダイフク社作成<設置作業>のマニュアルより)
3Dパーツと標準的なシーンの3Dイラストを多数作成して、ライブラリ化を進めている。
ライブラリの3Dイラストは全社で共有し、アレンジが必要な場合には手直し、さらにそれらも素材としてライブラリに登録することで、3Dイラストを全社で活用していく計画だという。


大量の資料作成を効率化するために

- ところで「マニュアル」は年間でどのくらい作成されるものなのですか?

柳田 私たちサービス部門は、納入先の工場がラインを止めるゴールデンウイークと夏・冬の長期休暇中に工場のメンテナンスを行うのですが、安全にかつ効率よく短時間で作業を終わらせるために毎回必ず「施工検討資料」を作成します。どこに車両を止めて、どう搬入し、施工し、搬出するのかということを説明する、メンテナンス担当者のためのマニュアルですね。
サービス部門の国内拠点が50か所程度、各拠点でそれぞれ近傍ユーザーに対してのサービス業務を行っています。大型連休(年3回程度)にはメンテナンスが集中してそれぞれ5~6件は資料作成が必要となるため、単純計算しても750件は下りません。
工事部門でも年間100件近くの工事を行っているのでその数は膨大です。

工藤 その作業を軽減するためにも、標準マニュアルの整備を進めています。

- マニュアル業者に外注はされないのですか?

柳田 個人に依存している部分が多い、製品知識、安全法規、現場のシチュエーション、機械が大きいので環境に依存する部分が大きい、など、前提条件が多く決まった型にはめることができません。
作業を担当するパートナー会社や担当者によっても内容は変わりますし、杓子定規につくると逆に現場では使えないということになるので、外注は難しいですね。

物流倉庫内のイメージ図

▲物流倉庫内のイメージ図

- 3D工事イラストワークスをお使いになっていかがですか?

工藤 シンプルなので、既存のCADに比べて非常に使いやすいです。

柳田 パーツの配置がしやすいし、機能が限定されているので迷わず使えるという印象です。

樋渡 3Dパーツがあれば、一般的なプレゼンソフトより操作は簡単なのかなと思います。3Dパーツを自分たちで管理できる点もいいですね。

工藤 パーツが増えるほど、作れるイラストの幅が広がるので、社内へ広めていく側の私たちの作業として、今は3Dパーツをどんどん増やしていっているところです。

- 弊社にも大量に3Dパーツ作成をご発注いただきました。最終的にはどのくらい必要ですか?

工藤 メガソフトさんに発注したのが130点くらい、自社では簡単なものも含めて200点くらいは作成しました。まだまだ、ひたすら増やし続けます。新製品ができればその3Dパーツも必要になります。
3Dパーツが揃ったら、その組み合わせで標準的なシーンの3Dイラストを揃えていく、そうやってマニュアルを作る時間を短縮していこうと思っています。

パーツ一覧
▲(左)ダイフク社が作成したオリジナルパーツ一覧
(右上)ダイフク社の製品/(右下)同製品の3Dパーツ

大島 設計のCADデータから3Dパーツを作る流れがだいぶできてきました。
自社で使っている設計用のCADデータから、3Dイラストには不要な、例えばネジなどの部分を削除したり、データコンバートのために別ソフトを経由したりして、最終的にはシンプルなDXF形式のデータに変換しています。
あとは、3D工事イラストワークスに取り込んで、色をつけて完成させます。

樋渡 設計データの活用は、リソース活用という意味で社内の課題でもあります。今はまだ3Dパーツの作成に時間がかかっていますが、いずれデータコンバートも体系化できると思います。
マニュアル作成にかかっていた時間を短縮できれば、データ変換によるパーツ作成の時間は回収できると考えています。


3D工事イラストワークスの全社活用に向けて

- 今後、御社内へ展開していく方法についてお聞かせください

工藤 最初に20ライセンスを導入し、各ドキュメントの作成プロジェクトメンバーで使い始めました。その後、各拠点10~20程度ライセンスを追加しています。そのままではなかなか使い始めてもらえないので、各拠点を回って操作方法を説明しています。
あとは、ポスターなどの制作物の内製化ですね。こういうのを作ろうと思ったら、今までは外注に出さないといけなかったのが、これからは自作できる。コストも時間も削減できました。

柳田 人物のリアリティがすごい。ロープにテンションがかかっているときとかかってないときがリアルに表現できます。CADではここまでできませんね。

社内製のポスター

◀社内製のポスター

以前は外注に出すしかなかったが、3D工事イラストワークス導入で自作できるようになり外注費と時間を短縮できた。
注目は、自在にポーズが作れる人物と、形状作成ツールの掃引体(下図参照)を活用したロープ。
ロープにテンションがかかっていない状態と、テンションがかかった状態が表現できている。
形状作成ツールバー

工藤 来期からは社内資料は順次このソフトのイラストに切り替えるように言われています。社内の会議でも大きくアピールされているので進めざるを得ません。(笑)

樋渡 それだけ3Dで情報を伝えるということを重要だと考えています。
CADの設計データはCAMに持って行ったりCA(認証)に使ったりしているように、3Dイラストがどのような情報を伝えられるのかというところだと思います。その一つとしてマニュアルは大きな存在になっている。
おそらく、3D工事イラストワークスは、CADとは違ったツールになっていくと思いますね。その分、要望も大きくなっていくと思いますが。

工藤 たしかに3Dイラストになった途端、社内から要求されることが増えてきましたね。

大島 そうですね、溶接感を出してほしいとか。(笑)
倉庫や工場での物の流れを説明するような動画が作れないかという声もあります。 パーツは階層に入って一部を削除したりできますよね。その機能を利用して部品交換の流れを示す絵を添えたらとても好評でした。

部品交換のイメージイラスト

▲部品交換のイメージイラスト(※お話をもとにメガソフトが作成)

樋渡 3D工事イラストワークスは、フィールド部門が導入しましたが、製造工場での組み立てや、安全基準で人を中心に置いたマニュアルも作れると思いますね。
3D工事イラストワークスは、光の加減や、視点も調整がしやすいのでCADで設計したものをこちらに取り込んでイメージ画像を作るのにも使えるかもしれない。
そのほかにもタブレットで3Dデータを共有するとか、3Dマニュアルを作るとか、そういう風な展開も考えられると思います。
工事やサービス部門だけでなく、全社で活用したり、データを流用したりできるといいなと思いますね。

お話し中

- ご導入いただいた3D工事イラストワークスを短期間で社内のルーティンワークに取り組み、さらに発展させていこうと取り組んでいらっしゃるというお話を、製品メーカーとして、とてもうれしくうかがいました。
今日は貴重なお話をありがとうございました。

この事例で使用されているパーツの一部はメガソフトパーツ作成サービスを利用しています。
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