ダウンロードできる
CADで使える建築図面記号
非常灯 誘導灯
壁付け非常灯(蛍光灯形)
別名:非常用照明(直管形)
非常灯とは、停電時に自動で内部電池によって、室内や避難経路(廊下、避難階段)を照らし、速やかに避難誘導をするための照明。その設置基準は建築基準法によって定められている。避難するために必要な最低照度として、蛍光灯、LEDの場合で照度が2ルクス以上の明るさが必要。従来、この図面記号は蛍光灯が一般的であったが、これからは直管形LEDランプが主流となる。壁付けタイプは図面記号に「W」を傍記。
非常灯は、不特定多数の人が出入りする映画館、病院、ホテル、学校、百貨店や、面積の大きい建物などで設置が義務付けられています。一つの光源で平常時は消灯し、停電時のみ点灯する「専用型」。平常時と停電時用の2つの光源で使い分ける「組込型」。平常時には通常電源で点灯し、停電時はバッテリーで点灯する「併用型」の3種類がある。防水型や防爆型もあるので、環境に適したものを設置しましょう。
非常用照明は、直接光で避難経路を照らすのが原則なので、建築意匠的に工夫を凝らしたいとしても、間接照明などは不可です。非常時に灯りが消えていては非常用の意味がなくなるため、光源は長寿命のLEDが適しています。制度が変わり、LEDも非常用照明として使用できるようになったため、これからは消費電力が小さく、高輝度、長寿命、コンパクトのLEDが主流となっています。光源は長寿命になっても、バッテリーの交換はこれまで通り必要なので、交換手間やコストを考慮に入れましょう。