営業部 部長
松田 智史 氏
マスターウォールは、「100年後のアンティーク家具へ」をキャッチフレーズに展開している株式会社アカセ木工(本社・岡山県浅口郡)のインテリアブランドで、3DインテリアデザイナーNeoをお客様への提案ツールとして積極的にご利用いただいています。
これまで実感していた3Dの効果に加え、他社他店との差別化も考えてというVRソリューションの導入理由について、同社営業部部長・松田智史氏にお話を伺いました。
マスターウォール大阪店の導入して1年後のご活用の様子はこちらをご覧ください。>>
− 貴社は早くからインテリア提案に3DインテリアデザイナーNeoをご利用いただいていますね。インテリア提案における3DCGの効果についてどう思われますか?
以前は言葉中心の説明だったので、こちらが伝えていることとお客様のイメージとがリンクしないことも多かったのが、3Dを導入したことによって意思疎通ができるようになったというのが一番大きな点です。3DCGを介してお客様と密な打ち合わせができることで、お客様が求められているものもより理解がしやすくなり、お客様の理想に近づけるようになりました。
これは、3D導入以前の接客スタイルではできなかったことかなと思います。
マスターウォール大阪ショールーム。3DインテリアデザイナーNeo3でインテリア提案を行っている様子
− 今回メガソフトVRソリューションを導入していただいたわけですが、そこに至った理由を教えてください。
3DインテリアデザイナーNeoを小売店舗では必ず利用してくというのが、弊社内の強化項目として挙がっていました。その上でお客様への提案数・決定数を増やすために3Dの効果を増し、プラスα、他社他店との差別化も課題になっていました。今はもう、どこのインテリアショップさんも何かしら3DCGを使って提案をしていますから。
そういうところをすべて加味してよりお客様にリアルに空間を体感していただくツールはないかと考えていたときに、メガソフトVRソリューションを知りました。「今」というタイミングは大きな理由です。
実は昨年(2017年)の4月にミラノサローネ(イタリア・ミラノで開催の国際家具見本市)に行ったときにVRを使っているところがあって、僕はそこで初めてVRを体験しました。紙面のパースや画面で見る3Dとは全然わけが違うと驚きましたし、距離感や雰囲気もその場に立った感覚で見られるのは大きな利点だと思いました。
弊社は長くお使いいただきたいという思いで家具を作っていますので、納品したあとでお客様に“もう少し大きくてもよかった”、“こちらの色にすればよかった”といった小さな後悔をさせないためにも、VRは効果的だと思いました。
− なるほど、ミラノサローネでの体験が昨年夏のVRソリューション体験会に繋がったのですね。
はい。
その後、2017年8月最後の週末に大阪ショールームで試験的に、来場のご予約をいただいたお客様にVRを使った商談を行いました。いつもパソコンの画面を見ていただきながら行っていることをVRで体験していただきながら行ったのですが、大変好評でしたし、こちらの提案どおりご購入いただいたという実績もできました。
そのお客様はVRで体験したことが決断に繋がったとおっしゃっていましたので、これは効果ありと判断し、導入することにしました。
− VRのどういうところが良いと思いますか?
わかりやすいです。
ご予約のお客様だけでなく、たまたまショールームに来ていただいた方にもVR体験をしていただいていますが、反応がよくかなり印象に残っておられるなと感じています。インテリアコーディネーターの方たちもVRをご案内するとすごく興味を示してくださっていて、お客様に紹介していただいたり集客にもつながったりといった効果が見込めると思っています。
まずは大阪ショールームの店舗スタッフ3名がVRを使ったプレゼンテーションで実績をつくり、いずれは全直営店舗の基本サービスに組み込むという展開を目指したいですね。
メガソフトVRソリューション納入時に行う講習会の様子。
メガソフトのスタッフがお客様のところでテキストを見ながら、VR機器類のセッティング方法、VR機器やソフトウェアの操作方法に加え、お客様に快適・安全に使用していただくための案内方法などを説明。
最後は復習も兼ねて担当者様同士でVRの実演もしていだきました。
− ショールームでお客様への提案に使用する以外に、VRの活用法を何か考えておられますか?
弊社の販売会や展示会で活用するというのもひとつですし、ショールームでVRを使ったゲーム大会のようなイベントもできそうです。
これは僕のイメージですが、営業スタイルとして、ハウスメーカーさんに弊社の家具を置いたインテリアプランをプレゼンテーションするときにVRで空間を体験していただくなど、積極的な営業ツールとして活用できればもっと効果的に見込めてくると思っています。
そして、こういう戦略を考えられるようになったというのは、VRを導入したからなんだろうなと思いますね。
あとは、自分たちが作った空間しかまだ見たことがないので、メガソフトVRソリューションをお使いの他社様が作られた空間、例えばオフィスや医療施設の空間もVRで体験してみたいです。そんなイベントも面白そうです。
− それは楽しそうですね。VRを使ったユニークなイベントをされたときには、またお話を聞かせてください。貴重なお話をありがとうございました。
導入して1年後のご活用の様子はこちらをご覧ください
※所属・プロフィール等は取材当時のものです。
※株式会社アカセ木工は2021年1月AKASE株式会社に社名変更されました。