最近登場した音楽CDの仲間として、「CD−TEXT(シーディー・テキスト)」と呼ばれるタイプのCDがあります。これは音楽CD、つまりCD−DAの仲間です。基本的な仕様はCD−DAに則っていますが、CD−DAでは使われていなかった情報の記憶領域に、曲名などの情報をデータとして収録したものです。
その特徴は、互換性が高いことです。基本的にはCD−DAの仕様をそのまま引き継いでいるので、音楽CDと同じように、ほとんどのCDプレーヤーで再生できます。
ただし、曲名のデータに関しては、CD−TEXT対応しているプレーヤーのみで見ることができます。
このCD−TEXTは、ミュージックCDデザイナー3で簡単につくることができます。さらにミュージックCDデザイナー3ではCD−TEXTの再生にも対応していますので、CD−TEXTを再生することで、曲名が自動的に表示されます。
また、市販されているCDのなかには、「CD−Extra(シーディー・エクストラ)」、または「CD
Plus(シーディー・プラス)」と呼ばれる種類のものもあります。
これは、音楽CDとCD−ROMの中間のような、特殊な音楽CDです。簡単に言うと、音楽CDの部分とCD−ROMの部分を1枚のCDに混在する、特殊な製法で制作されたCDです。
CD−Extraの特徴は、互換性を保ちつつ、CD−ROMとして、様々なデータが収録できるという点です。
CDプレーヤーでは音楽CDの部分のみが再生できるようになっているため、その場合は一般的なCD−DAと変わりありません。しかし、ひとたび対応機器(現在は、パソコンがほとんどです)で再生すると、音楽CD部分に加えてCD−ROM部分も再生できるようになり、CD−ROM部分に納められたデータを楽しむことができます(市販のタイトルでは、アーティストのビデオクリップなどやデジタル写真集などが納められたものが多いようです)。
なお、ミュージックCDデザイナー3では、CD−Extraのオーディオトラックを取り込むことができますが、CD−Extraを制作することはできません。
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