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起動したときに表示されるのが、「制作モードの選択」というウィンドウです。大まかに言って、このメニューは、作成するCDの種類を指定するためのものです。一般的な場合は、音楽CDを作成するための「基本」モードを実行することがほとんどだと思いますが、たとえば、ポータブルプレーヤーが続々と登場していることで話題となっているMP3
CDを作成する場合は、ジュークボックスモードを選ぶ必要があります。
今回は、このメニューに改めて注目し、それぞれの機能に関して簡単に確認してみましょう。
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まず最初にどんなCDをつくりたいかを3つのモードから選択する |
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このモードでは、音楽CDを制作することができます。文字どおり、ミュージックCDデザイナー3の基本となるモードです。
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作成した音楽CDは、市販されている音楽CDとほぼ同じように取り扱えるため、ほとんどの音楽用CDプレーヤーで再生することができます。 |
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MP3
CDなどをつくる際に選択する
「ジュークボックス」モード |
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MP3に代表される音楽データをファイルとして収録した、CD-ROMを制作するモードです。
このモードで作ったCDは、音楽CDではなくCD−ROMとなるため、それぞれの音声フォーマットに対応したソフトウェアがインストールされたパソコンでの再生が前提となります。
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ただし、「MP3 CD」(MP3形式のデータを記録したCD)や「WMA
CD」(Windows Media Audio形式のデータを記録したCD)の場合は、ソニックブルー『RioVolt』や、ケンウッド『DPC−MP727』といったポータブルCDプレーヤーなどで再生することができます。
また、現在はパソコンでしか再生できませんが、TwinVQと呼ばれる形式のデータを記録した「TwinVQ
CD」も作成できます。 |
ジュークボックスCDのメリットは、1枚のCDに非常に多くの曲を収録できるという点です。作成する際のデータの圧縮率にもよりますが、24時間以上の曲のデータを1枚のCDに収録することも可能です。
ただし、上述したように、対応したプレーヤーか、パソコンだけでしか再生できないというデメリットがあります。
対して音楽CDの場合は、CD−Rメディアに規定された長さ(一般的には74分です)の曲までしか収録できませんが、ほとんどのCDプレーヤーで再生ができます。
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ケンウッド『DPC−MP727』(上)やソニックブルー『RioVolt』(下)で使用できるCDもつくれる
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ネット配信サイトなどからのダウンロードの
際に利用する「SolidAudio」モード |
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これは「SolidAudio」と呼ばれる、インターネット音楽配信規格に対応したファイルをやりとりするためのモードです。このモードはCDを作成するための機能がないため、ほかの2つのモードとは少し毛色の違う、特殊なモードといえます。
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このモードでは、SolidAudioに対応したファイルのインターネットサイトからのダウンロードや、SolidAudioに対応したポータブルプレーヤーへのファイルの転送などを行うことができます。
なおこのモードは、OSがWindows 2000の場合は選択することはできません。また、使用するためには、SolidAudio対応プレーヤーが必要となります。 |
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「制作モードの選択」は、
表示しないようにもできます |
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こうしたモードを使い分けるために重要な「制作モードの選択」ウィンドウですが、この機能の性格上、頻繁に切り替える必要がある、というものではありません。
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そのため、3.03以降のバージョンでは、「制作モードの選択」ウィンドウを出さずに、ユーザーが選択したモードのみを自動的に起動する機能が追加されています。
ウィンドウの一番下にある「[Shift]キーが押されていない限り、この制作モードで起動する」というチェックボックスにチェックを付けて、モードを選択すると、次からの起動時は同じモードで起動します。
再びこのウィンドウを表示するには、[Shift]キーを押しながらミュージックCDデザイナー3を起動するか、[ファイル]−[新規作成]メニューを選択すればOKです。
(ハッシー)
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