加藤 剛嗣 氏
円銘建設株式会社
代表取締役
円銘建設株式会社(愛知県名古屋市)は、リフォーム・リノベーションを専門として社長の加藤剛嗣氏が一人で運営している工務店です。
同社はデザイン性の高いプランニングを得意としており、住宅から店舗までオリジナリティのある提案をし続けています。
今回は、小さな工務店が建築VRを導入することの意義について、加藤社長にお話を伺いました。
− 円銘建設は加藤社長お一人で経営されているわけですが、小さな工務店が建築VRを導入する意義は?
加藤社長:私はリフォーム会社に10数年勤務して経験を積んだ後、平成24年に独立開業しましたが、会社員時代から現在に至るまで、ひしひしと感じているのは施主のIT活用の進化なんですね。施主自らが3Dソフトで作成したプランを持ちこんでくることが増えています。
今や誰もが持っているスマートフォンで間取りプランができる時代ですから、建築VRを使って施主が空間をプランニングする時代も遠くないかもしれません。
そんな施主の一歩も二歩も前を行くIT化をしておかないと、我々のような小さな工務店は見向きもされなくなると思うんです。 だから、建築VRもいち早く導入したというわけです。
− 様々な建築VR製品がある中でメガソフトVRソリューションを選ばれた理由は?
加藤社長:VRデータ制作用のソフト「3DマイホームデザイナーPRO」の操作性の良さが導入理由の一つです。
これまでも3DCGソフトでプレゼンパースを作っていたのですが、建築専用ソフトではなかったので、手間がかかっていました。それにパース画像もイラストっぽい仕上がりでした。
「3DマイホームデザイナーPRO」はそのソフトよりもスピーディーに住宅モデルが作れますし、3DCGとしての表現もリアルです。
もう一つは、VRに使えるデータの多さでしょう。施主がプランニングで使っているのは3Dマイホームデザイナーの施主版が多いですから、『それを建築VRで見ることができますよ』、ということで施主から信頼を得られます。
さらに、建築VRだけでなくスマートフォンで3Dデータの共有ができたり、ウォークスルー動画が作れたりと、一つのデータで多角的にプレゼンができるのも導入のポイントですね。
− 導入コストとしてのハードルは高くなかったでしょうか?
加藤社長:他社の建築VR製品と比べて安価ですし、5年リースにすれば年間40万円程度です。建築VRでプレゼンするだけでなく、高品質な建築パースも作成できますから、パースの外注費を削減できると考えたらさらに安いです。
それに、打ち合わせにVRを使うことで、プランの説明に要する時間が格段に短くなりました。「百聞は一見に如かず」ということですね。
施主が自分で見たい場所を、見たいタイミングで、自由に見ることができる、というのがVRプレゼンの良さです。
打合せの時間コストも短縮できるので、メガソフトVRソリューションの費用対効果は十分すぎると言えますね。