代表取締役 藁谷 美紀 氏
尾崎 妙子氏
東京都
株式会社アイプラフは、建築・インテリア関連の企業のCADやCGの活用をサポートしており、3DマイホームデザイナーPRO9、3DインテリアデザイナーNeo3の認定講座も実施していただいています。
今回、自社オフィスの移転先レイアウトを3Dインテリアデザイナーで検討、そのイメージをVRソリューションを体験したいとお声掛けいただきました。
アイプラフ社の新オフィスは東京・自由が丘のマンションの一室。
藁谷氏と尾崎氏は、1LD+Kの間取りのLD部分を執務スペース、6畳ほどの一部屋を会議室とするプランを、3DインテリアデザイナーNeo3で2パターン用意しました。
取材当日は入居の2週間前。執務スペース用のプランは決定しておりワークデスクやチェアは発注済ですが、会議室のプランを決めかねており、VRソリューションの有用性を施主目線で体験できるいい機会なので、とご相談いただきました。
早速、VRソリューションをセッティングし、お二人が3DインテリアデザイナーNeo3で作成した新オフィスの3DデータをVRソリューション用のパソコンにインストール。実際に立っている場所とVRソリューション内の視点を合わせて、シミュレーションを開始しました。p>
アイプラフ社新オフィスの間取り。右側の会議室の設えを決めかねていた。
ひとつめの確認点は、会議テーブルの大きさが適切かどうかと、それによる壁とテーブルの隙間が狭すぎないか、という点。
まずは藁谷氏がヘッドマウントディスプレイを装着して確認。
手を伸ばすとVRで見ている壁の位置に実際の壁があり、
「(メガソフトに)位置関係はばっちりですね。
(尾崎氏に)テーブルと壁の間、大丈夫。ちゃんと通れるね。うん、いいんじゃないかな」と藁谷氏。
続けて尾崎氏もVRで検証。
「あ、ほんと、大丈夫そうですね。思ってたとおりのサイズ感です」
と、テーブルの大きさはクリアした様子。
「ここ(テーブルと壁)の間隔、大丈夫だね。奥の席から出てくるときもそんなに窮屈ではなさそう」
直前まで見ていた室内のイメージに重ねるようにVRソリューションでイメージを確認
二つめの確認点は、奥の壁の設え。
「これ(下図左)は、これでカッコいいけど、このかっこよさをキープできるかが不安なんですよね。パースは洋書を置いてるからおしゃれだけどな・・・」(尾崎氏)
「こっちの案(下図右)はテレビを置いている台と会議テーブルのつながり感を出したかったんですよね。確かにこっちの方が圧迫感がなくていいかも。
VRで見ると見上げたときの感じもわかるんですね。」(藁谷氏)
奥の壁面の設え案。全面本棚にするか、壁面を残すかで迷っている
「そうですね。奥の壁に壁紙か色を入れれば、良いような気がしますね。」(尾崎氏)
「試してみましょう」と、VRソリューションの仮想空間で壁面を見てもらいながら、パソコンで壁紙を2、3張り替えてイメージを変えてみると、
「(メガソフトに)あ、確かにその方が色々できて良いかもしれませんね。
(尾崎氏に)そうしようか。絵とか飾ったりもできるし。」(藁谷氏)
メガソフトVRソリューションは、仮想空間を見ながら編集できるのが特徴
現実ではできない壁紙の変更も、パソコンの操作画面で一瞬でできる
VRソリューションで、新オフィスのイメージを確認し終えた藁谷氏は
「私の視点に合わせていただいたのでさっきまで見ていた壁とVR空間の同じ場所に壁があって、そこを基準に広さや高さを確認できました。
室内はイメージ通りで、気になっていたところがすっきりしました。"これで、腑に落ちて、安心して(残りの家具と工事を)発注できます"。」
と仰っていました。
パソコン画面で何度確認してもやはり最後まで不安なのは、空間デザインのプロも、そうでない人も同じこと。より空間を感じられるVRで広さを確認できることは空間デザインのプロにとっては「確信」に、施主にとっては「安心」につながる瞬間に立ち会えた、貴重な取材となりました。
新オフィスへ入居後、完成したオフィスにお邪魔してきました。こちらがその写真です。
新オフィスの完成写真
(上)壁面を空けて装飾するプランに決定した。
(左)一番気にしていた壁とテーブルの間隔もイメージの
とおりに完成した。
藁谷氏は
「奥の壁面やサイドの棚はまだ入っていないのですが、最初にこの部屋に入ったときは”VRで見たのと一緒”と思いました。
実は、ここの照明器具のサイズもVRで見て決めたんです。この商品はΦ(直径)が600mmと450mmがあって、プランは600の方を入れていたんです。パソコンの画面で見ていたときは大きすぎるような気がしていたんですが、VRで見てみたら大丈夫そうだなと思って大きい方に決めました。
VRで見させていただいて本当によかったです。」と語ってくれました。
VRで確認して決定した照明器具
新オフィスオープンおめでとうございます。