事業部長 吉川 潤一 氏
国吉 亮 氏
比屋根 奈美 氏
CLプランニングは、株式会社トーエイ建設産業の住宅リフォーム・リノベーション部門です。
住設の入れ替え、設備の改善だけにとどまらず、インテリアコーディネーターや収納アドバイザーによる「理想の家を実現するための提案」にも力を入れていて、お客様とのイメージの"認識のズレ"をなくすためのツールとして、3DパースとVRソリューションをご利用です。
− 3Dマイホームデザイナーシリーズとの出会いについて教えてください。
吉川氏:以前勤めていたリフォーム会社で3Dマイホームデザイナーを使っていました。
その会社では3Dマイホームデザイナーが導入されているもののあまり運用はされていなかったんですが、お客様にプランを伝えるときには絶対使った方がいいと思っていました。
当時からプレゼンボードも3Dパースも効果的でしたから、CLプランニングを立ち上げた時にも必須ツールとして導入しました。
比屋根氏:私は学校で建築関係の勉強をしてこの業界に入ったのですが、インターンの時も就職してからもずっと3Dマイホームデザイナーを使ってきました。
以前勤めていたの会社は3Dマイホームデザイナーを会社では買ってもらえなかったので、自分で買って使っていました。
CLプランニングは、社員全員分の3Dマイホームデザイナーがありますし、VRソリューションも導入している。そこは大きな違いだと思います。
CLプランニング社の実案件。
上段:LDKのキッチンまわりのイメージパース/下段:完成写真
− 3Dマイホームデザイナーをご愛顧いただきありがとうございます。VRソリューションの導入効果はいかがですか?
吉川氏:VRソリューションは早い時期に導入しました。IT補助金も使えたのでだいぶ導入しやすかったですね。
比屋根氏:当社はリノベーションが多くて、さらに面積は20坪しかないということがホントによくあるのです。その空間を新しい家族が快適に暮らせる空間にする方法として、上の空間を使うことが多いんです、ロフトや階段下やヌックといった方法です。
シンプルなリフォームなら、図面だけでいいと思うんです。
でも、ロフトや階段下やヌックのような空間を図面で表現するのはやっぱり難しいし、図面だけでお客様に伝えるのは難しいと思います。
吉川氏:収納量もお客様が図面から読み取るのが難しいところだと思います。
それがVRソリューションで、ウォークインクローゼットなら中に入って、大きめの収納なら半歩入って見ていただけますから、「このくらいなんだ」「これなら充分だね」とわかりやすいと思います。
− 図面だけのとき、3Dパースだけのとき、VRでためしたとき。それぞれ理解度はどのくらい違うと感じていますか?
吉川氏:お客様の理解度は、図面だけなら30%くらい、3Dパースになると50-60%くらい、それがVRソリューションになるとやっぱり90%くらいではないでしょうか。
VRソリューションだとお客様とイメージの"認識のズレ"が少なくなりますよね。
吉川氏:3Dパースがきっかけでプランが広がるパターンの方が多いかもしれないです。
3Dパースで見ていただくことで、ここまでできるんだ、ならばもう少しこうしたい、とお客様自身のイメージが膨らむのだと思います。
プランをイメージできないと具体的なポイントが価格だけなので「安く、安く」となりがちです。
でも、こんなに変わる、っていうところを見ていただくと、「予算オーバーだけどそれなら」と単価も上がりますよね。
3DパースやVRソリューションを使ってプレゼンをしていると、とにかくお客様は楽しそうです。
自分が選んだ壁紙でどんどんプランが組みあがっていくので、わかりやすいし、楽しんでいるのがわかります。
打ち合わせを4時間とかやってますね。今日のお客様、半日くらいいらっしゃるな、みたいなね(笑)
CLプランニング社の実案件。
上段:キッチン奥からリビングを見たイメージパース/下段:完成写真
− それって打ち合わせの時間が長くなっているのではないですか?
比屋根氏:基本仕様が決まっている新築とは違い、沖縄のRC造のリフォームは自由度が大きいのです。そこにこだわりを入れていくので、打ち合わせの時間は長くなります。
後で直して送りますね、だと打ち合わせ回数やLINEでのやり取りも増えてしまうので、1回の打ち合わせ時間が長くなってもなるべくその場で決めてしまうようにしています。
吉川氏:確かに時間はかかってるんですが、3DパースやVRソリューションを使わずに、今のクオリティを保ってプランを作ろうとしたらもっと時間かかると思います。
お客様が選んだクロスや色を組み合わせた時どうなるかを実際に試してみないといけないし、その内容でプレゼンボードも作らないといけないですよね。
(比屋根さんに)それ、3Dパースなしで図面だけでやってって言ったら、できる?
比屋根氏:うーん…(3Dパース)なしで仕事したことがないので何とも言えないけど、どうなんだろう。
細かい色の違いは実物のサンプルを見ないと決められませんが、全体の組み合わせ、ドアと床とアクセントカラーだったり、幅木の色をどうするといったところはソフトがないとできないと思います。
私のおススメを3Dパースで見ていただいたらお客様の好みとは違うっていうケースもあります。3Dパースがなかったら、多分私のおススメのまま進んでいってしまうと思うんです。でもそれがお客様満足度につながるかはわからない。
感性やお好みは人それぞれです。このプランが良い…と私は思っても、お客様は違うのがお好みだったりもしますから、お客様が「これだ!」といったものにするのがい一番いいし、それがお客様満足度を上げるということだと思います。
そして、お互いあの認識のズレを確認できるのが3DパースやVRソリューションの良いところだと思います。
− 今回は国吉様と弊社代表とのご縁からこの取材に至ったのですが、国吉さんはCLプランニングさんに3DマイホームデザイナーとVRソリューションの導入を勧めたいと思っていたそうですね。
国吉氏:はい。家電メーカーの営業から転職しようと、職業訓練校に通って他社の3Dソフトを勉強していました。あるとき知り合いのインテリアコーディネーターさんが”こんなセミナーがあるよ”と教えてくださったのがVRも体験できる3Dソフトのセミナーでした。
「これからの時代はVRだ!」と思って授業を抜け出して参加したのがメガソフトの社長さんが講師をされていた3Dデザイナーシリーズのセミナーだったのです。
そしたら、職業訓練校で習っているソフトよりも直感的で使いやすいし、VRソリューションも体験させていただいたら「むちゃくちゃ良い!」。
ちょうどその日にCLプランニングから採用の連絡があって、入社することになりました。
絶対3DマイホームデザイナーとVRソリューションを導入してもらおう!と思って、入社初日にカタログを持参したら、もう使っていたんです。
「あら、見たことあるのがもうある」って。(笑)
− 沖縄にはVRソリューションを4社様に導入いただいているのですが、その1社に入社されたんですね!
タイミングといい、それはすごいご縁ですね(笑)
吉川氏:沖縄では4社ですか。…VRソリューションは他社との差別化に使えますね。
手の内を明かしてしまう気もしますが、新しく立ち上げる会社ほど、VRソリューションを導入した方がいいですよね、本当は。
うちもそうだったし、武器になると思います。
(新規参入時は)大手のビルダーのような知名度はないし、完成物件もない状態。住宅はリピート購入する商品ではないので、なにか武器は必要です。
VRソリューションは他社との差別化、自社の強みになると思います。
− 貴社の強みとして弊社の製品をご評価いただけて光栄です。
今日は貴重なお話をありがとうございました。(2024年7月)