代表取締役社長 白子靖将 氏
取締役副社長 野仲智幸 氏
ケアフルリフォームを運営するケアフル株式会社は、千葉県八千代市と柏市に営業拠点を持つリフォーム専門会社です。戸建て住宅からマンション、店舗まで幅広いリフォームに対応していますが、水回りなどの部分リフォームの他、間取り変更を伴う大規模リフォームを多数手がけているのも同社の特徴の一つ。 大型リフォーム案件の依頼が集まる理由とは?ケアフル株式会社の白子社長と野仲副社長にお話をうかがいました。
− ケアフルリフォームのプラン提案スタイルについて教えてください。
白子:当社は、間取り変更を伴うような大規模リフォームのご依頼を多数お受けしていますが、そういった案件の場合、平面図や展開図だけだとリフォーム後のイメージがなかなかお客様には伝わりません。なので、必ず3DCGによるプレゼンテーションを行うようにしています。
ケアフルリフォームでは、間取りや空間を大きく変更するリフォームを多く手掛けている。
このような大規模リフォームのプレゼンには、3DCGパースが必須であるとのこと。
野仲:3Dプレゼンは主に私が作成しています。私は3Dマイホームデザイナーシリーズを古くから使っていて、3D住宅リフォームデザイナーが発表された時に、リフォーム業務に適したソフトとしてすぐに導入しました。
− 3Dによるプレゼンはどのようなスタイルでおこなわれていますか?
野仲:まずお客様のお宅でお話を伺いながら、手描きで間取りプランを作成してそこに要望を盛り込んでいきます。それを会社に持ち帰って、3D住宅リフォームデザイナーでプランを作成して3D化します。2回目以降の打ち合わせで、3Dモデルを見ていただきながら、プランを詰めていく、というスタイルです。3Dパース図のほか、パソコンの画面でウォークスルーを見てもらいながら、その場で修正していくということもやっています。当社のプレゼンルームに来ていただいて、こちらの大画面モニターで細部を確認してもらいながらすりあわせをしていくこともやっています。
間取りが大きく変わるリフォームでは、3Dパースで空間を説明することで全体像をつかんでもらえるとのこと。
大画面モニターなら細かい部分も確認しやすい。
− 3Dで詳細を確認できるというのは、お客様にとってはうれしいプレゼンですね。
白子:そうですね。一般の方は平面図を見て空間を把握することは難しいですから。3Dプレゼンを長く続けていることも、弊社の大規模リフォームを信頼していただける一つの要素ではないかと思います。
− 県内のリフォーム会社で詳細な3D提案をしている会社は多いのでしょうか?
野仲:私たちが3D提案を始めた5年前は、まだまだ少なかったですね。しかし、大規模リフォームを検討されるお客様が増えるにつれて、リフォーム業界でも3Dで提案する会社は増えてきたように思います。
− VR導入のきっかけはどんなことでしょうか?
白子:野仲が申し上げたように、3Dパースを使ったリフォーム提案をする会社はかなり増えてきていて、ただ3D提案するということだけでは、競合他社に対するアドバンテージにはならなくなってきたんですね。それで、当社としてはプレゼンツールのステップアップを考えていたんですが、業界紙でメガソフトのVRソリューションの記事を読んで興味を持ちました。当社ではすでに3D住宅リフォームデザイナーを活用中だったので、その資産が活かせるのではないか、とも思いました。
− 他社のVR製品は検討されましたか?
野仲:3D住宅リフォームデザイナーは操作性がよいので、3Dプランを手早く作れます。その3Dデータがそのまま使えるシステム、ということでメガソフトVRソリューション以外の導入は考えられませんでした。
白子:リフォーム業界は様々な会社がありますが、当社はリフォームプラン、施工技術の「質」を重要視しています。その「質」の部分をわかりやすく伝えるツールが、3Dパースであり、VRだと思います。
− お客様の反応は?
野仲:今、手がけているリフォーム案件にVRを活用していますが、この案件は大規模リフォームであることに加えて、オーナー様が居住する住居と隣接する賃貸の部屋の両方を間取り変更するという複雑なプランになっています。なので、平面図だけではもちろんのこと、3Dパースを使ってもリフォーム後の空間を完全に把握していただくには不十分です。そこで、VRゴーグルでリフォーム空間を確認してもらいつつ、プランニングを進めているところです。
部屋がどれだけ広くなるか、天井が高くなるか、
キッチンからリビングがどのように見えるかなどを実感してもらうにはVRゴーグルによるプレゼンが必須。
白子:この案件は、オーナー様の住居部分を拡張することと合わせて、古くなった賃貸住宅の設備のリフォームも同時に提案しています。大きく変わる住居部分の空間の広がりや距離感などをVRゴーグルで確認してもらっていますが、「とてもわかりやすい」とオーナー様の奥様にもご評価いただいています。
− VRでのリフォーム提案について、今後の展望をお聞かせください。
白子:住宅は新築の棟数が減っていく一方で、中古住宅を活用する大規模リフォームがますます増えていく傾向にあります。当社は、間取りの大きな変更や用途を転換するリノベーションリフォームを多数手がけていますので、これらの案件にVRをどんどんと活用していきたいと考えています。
3Dで提案することで施主の要望が引き出せる。初期提案を3Dで見て、使い勝手をイメージしてもらい、引き出したニーズやウォンツを反映してリフォームプランを変化させていく。
ここにVRでのプレゼンを加えることで、施主がこれまで気づかなかったことまでプランに反映していける。
野仲:これまでおこなってきた3Dパースによるプラン提案の最終確認用途としてVRで見ていただくことで、より納得いただけるリフォームにつながりますし、プランの初期段階からVRで確認してもらうことでよりスムーズに打ち合わせを進めることもできるようになります。メガソフトのVRソリューションは、プラン中の3Dモデルをそのまま使って、お客様の要望を聞きながらすぐに修正を加えていけるので、そういった使い方ができるんですね。
− 本日は貴重なお話をありがとうございました。