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置換・変換編 #4 検索・置換の達人になろう−削除と挿入
置換で削除する

「ファイルの中にある特定の文字列をすべて削除する」という操作を【置換】で行うことができます。

【置換】機能は、文字どおり文字列を「置き換える」ための機能ですが、置換で特定の文字列を削除することもできます。「置換の実行」ダイアログボックスでは、旧文字列と新文字列を指定する欄がありますが、新文字列欄を何もない状態(空白のまま)にして実行すると、「指定した文字列を0文字の文字列に置換する」ことになり、結果として削除したことになるのです。

以下の例では「MIFES for Windows Ver.7.0」の「 for Windows Ver.7.0」を削除しています。

置換前のテキスト
置換実行置換の実行ダイアログ
置換後のテキスト確認操作についての説明


検索方法に「正規表現検索」を指定すると、特定の文字から始まる行全体を削除したり、「あいまい検索」で特定の英単語(全角、半角、大文字、小文字のものすべて)を一括削除したりもできます。

置換で挿入もできる

【置換】機能を利用した裏技にもうひとつ、「挿入」があります。

検索した文字列を利用して、間に新しい文字列を挿入することができます。以下のように、[564−0053]の先頭に「〒」マークを挿入して[〒564−0053]にしたり(例1)、行頭にある「1章、2章・・・」のような章番号の前に「第」を挿入して「第1章、第2章・・・」にしたり(例2)といったことも、【置換】でできてしまいます。

実際の指定方法は次のとおりです。

例1) [564−0053]→[〒564−0053]にする
置換前のテキスト置換実行置換後のテキスト

▼置換の実行条件指定

文字列欄の拡大図旧文字列の1つ目の*が検索した文字列を\1の位置に、2つ目の*が検索した文字列を\2の位置に、それぞれ取り込みます。
例2) 行頭の章番号の前に改行と、「第」を挿入する
置換前のテキスト置換実行置換後のテキスト

▼置換の実行条件指定

文字列欄の拡大図行頭の位置は、前の行の改行文字(\n)の次の文字として指定することができます。
この他にも、HTMLなどでリンクファイルのフォルダが変更になった場合などにも、【置換】で行うとヌケなく変更することができ、修正によるリンクエラーを防ぐことにもつながります。なお、【グローバル置換】【複数置換】【グローバル複数置換】も新旧文字列の指定方法は同じですので、各機能の違いを理解し、上手く使い分けると編集作業の効率はアップすることでしょう。

次回はいよいよ「正規表現」についてです。「正規表現」を使用すると、置換でできることがまだまだあります。お楽しみに。

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