例題として、「行頭に●印のある行」の先頭文字「●」を削除して、【】で囲むというキーボードマクロを作ってみましょう。「【】で囲む」部分は「#4 キーボードマクロを使おう」で作成したキーボードマクロと同じ処理です。
※行末へ移動のキー操作は、設定により異なる場合があります。
記録ができたら実際に実行して、正しく動作するかを確かめてください。
検索を含むキーボードマクロで検索文字列が見つからないときは、次のようにエラーメッセージが表示されますが、これによりデータが壊れることはありません。
キーボードマクロの実行方法には、【1回実行】だけでなく【指定回数実行】があります。
私たちが、最も「面倒」だと感じるのは、「単純処理」を「繰り返す」という動作ですが、その「単純処理」をキーボードマクロに記録し、【指定回数実行】機能で「繰り返す」ことで、「面倒」な作業が1操作でできるため、キーボードマクロの活躍範囲が広がります。
例えば、固定長データをカンマ区切りのCSVファイルに変換する場合には、すべての行の決まった位置(例:10、15、20カラム目)に「,(カンマ)」を挿入するという「単純作業」(下図)をキーボードマクロに記録し、ファイルの行数を回数に指定して「繰り返し」実行します。
もちろん、次回起動時以降にも実行したい場合は、ライブラリに登録し、実行前に「現在のキーボードマクロ」になっていることなどは【1回実行】と同じです。
また、キーボードマクロを実行する前には、折り返し桁位置を最大にし、ファイルの先頭行にカーソルを移動しておくなど必要な操作があります。
※特定のキーボードマクロの【指定回数実行】をキーやユーザー定義バーに登録することはできません。
1行1レコードのファイルの場合は、折り返し桁位置を最大に設定して、+でファイルの最後にジャンプすると、ガイドラインに表示されるカーソル位置の行番号がファイルの行数(論理行)になっています。 行数を確認したら、実行前に+でファイルの先頭に移動してください。
わかった
わかりにくかった
知っていた