中央システムサービス株式会社
中央システムサービスは大阪市西区に本社を置くシステム開発会社で製造業、運輸業から公共事業まで多岐にわたる企業の業務システムの開発・保守を行っている。
今回は同社顧客である陸運・海運業者に導入した配送管理システムへのSTARFAX Engine組み込みについて、医療・保守グループ主任の杉山智樹氏にお話を伺った。
「以前のシステム導入時に組み込んでいたファクスエンジンが不安定だったんです」
と杉山氏はSTARFAX Engine導入の経緯を話してくれた。
同社の顧客である陸運・海運業者は貨物の配送指示をファクスでおこなっている。その数は1日約50件で件数的には多くはないが1件あたりの伝票枚数が数十枚になることもあるファクスのヘビーユーザーである。
「2000年頃、システムの老朽化やホスト系からオープン系への転換によるコスト削減のためにシステムのリプレイスをおこない、その時にパソコンファクスを導入しました」
これまで手作業で送信していた配送管理伝票をパソコンからファクスサーバーを介して送信することで、ファクスに関係する雑務の軽減を図ることを目的として導入したとのこと。
しかし、導入したファクスエンジンの動作が不安定で送信エラーを起すことがあった。電話回線を調査したが品質に問題はなくモデム交換でも送信の不調は十分に改善しなかった。
そこで2005年のサーバーOSリプレースを機にファクスエンジンの見直しを図り、STARFAX Engineを新システムに組み込んだ。
「以前のファクスエンジンの問題点として安定性のほかにエラーログが取得できないということがありました」
以前のファクスエンジンはエラー情報が取得できない仕様だったため、送信エラーが起きても、どの時点でエラーとなったのかがわからなかった。そのため複数ページを送信した際に何ページまで送れたのかがわからず、全頁を再送信する必要があった。
STARFAX Engineでは送信中にエラーが発生しても何ページ目でエラーが起きたのかが情報として取得できるので、エラーが発生した時点以降のページだけを再送信すれば済むようになった。そしてなにより、送信エラーの発生頻度そのものが激減した。
「トラブル発生が少なくなったので、顧客満足度が大きく向上しました。業務システムへの組み込みもVBで簡単におこなえました」
と、システム開発・保守担当である杉山氏の満足度も向上したようだ。