医薬品卸業を全国展開する東邦薬品。医薬品卸業のほかに、医療機関や調剤薬局の業務効率化を支援するために独創的なシステムやサービスの開発・提案をおこなっている。
その中でクリニックの開業を目指す医師たちを全面的にサポートするのが開業支援部の仕事。
提案ツールとして活用されている「3D医療施設プランナー」の導入経緯とその活用法について話を伺った。
開業を検討している医師に対して院内空間を提案するショールームを丸の内に開設した。
ショールームのコンセプトを「開業イメージをより具現化できる空間」「今まで業界にないショールーム」として検討する中で、目玉としてバーチャルな3D映像で見せることができないか、という案が挙がった。
内装業者に相談したところ「3D医療施設プランナー」を紹介されたという。
『設計図面を下絵として読み込み、上からなぞるだけで簡単に3Dパースが作れてしまった。図面作成の経験がない私でも手軽にレイアウト図から3Dパースが作れたことに衝撃を受けました。』と尾中氏。
それまで図面・パース作成は業者へ依頼しており、CADソフトには一度も触れたことのない尾中氏だったが操作を体験したことで導入への不安は払拭されたという。
『他のソフトも検討しました。操作の簡便さと導入しやすい価格、それと医療機器や什器といった3Dパーツが豊富に収録されていることがポイントでした。』と池上氏。
迷うことなく「3D医療施設プランナー」の導入を即決した。
▲ 図面を下絵として上からなぞるだけで3Dパースができあがる
丸の内ショールームの一角にある「シアタールーム」。
「3D医療施設プランナー」を使ったプレゼンテーションはこのスペースで行われている。
プロジェクタから投影される巨大なスクリーンに映し出される3Dパースは、まるで映画館にいるような迫力。
お客様を招いて3D画面を見せながら『壁紙はこのようになります』『カウンターの高さを変えると見え方はこうなります』
その場で操作をしながら色やパーツを素早く変更することで、視覚的なインパクトと具体的な仕上がりイメージを同時に伝えることができる。
『開業を支援している医師からは、”平面図だけではなかなかイメージがわかなかったけど、3Dにしてもらえたことで細部に渡って的確に検討ができた”と大変感謝していただき、”友人の医師たちにも紹介するよ”とのお言葉をいただくことができました。
このようなお言葉をいただけたのは、営業努力はもちろんのこと「3D医療施設プランナー」がお客様にインパクトと付加価値を与えられるツールであるからこそだと感じています。』と尾中氏。
『医師たちにとっては、工事前に院内の内装を確認することができるため、竣工後のイメージの相違や備品や機器のサイズ違いなどのミスマッチを減らすことができ、弊社にとっても開業支援サービスの引き込み力が強化されています。』と池上氏。
同社のビジネスにとって、医師からの紹介はかけがえのない財産。3Dソフトの活用により「イメージの共有」と「ミスマッチの予防」ができ、医師との良好な関係構築に役立っている。
▲ 建具やインテリアのカラーを変えることによって雰囲気を確認
『来場された方々からは”医薬品卸業でここまでの提案をするとは”という驚きの声や”ぜひ自分自身でも活用したい”といったお声をいただいております。』と尾中氏。
池上氏は『ショールームには弊社で取り扱っている医療機器や什器を展示しています。その機器を「3D医療施設プランナー」で配置し、医院の空間プロデュースという形で提案すれば、よりイメージが具現化されるので、実在する医療機器の3Dパーツデータの拡充を強く希望します。
また今後もショールームは3Dプロジェクタなどによる立体視プレゼンテーションなど、さらにインパクトのある体験ができる場所として運営していきます。』と語る。
今後メガソフトでは医療機器メーカーに向けて収録する3D素材の協力依頼を随時行っていく。