ミュージックCDデザイナー3 ユーザーズ倶楽部

ミュージックCDデザイナー3のユーザーを訪ねて、どういう使い方をしているのかをレポートしちゃうコーナーです。

       
 

 

   
 
   



 

――本日はよろしくお願いいたします。さて、早速ではありますが、ミュージックCDデザイナー(以下、MCDD)を知られたきっかけからお聞きしたいのですが……。

笠原
   MCDDが出る前に、パソコン仲間の友人のところで、CD-Rというものを見せてもらっていたので、CD-Rに対しては興味があったんです。その友人は、CD-Rの出始めの頃から使っていたと思います。

  その時から購入したいと考えていたんですが、なかなか機会がなかったんです。ヤマハのドライブが出たときに購入したんだけれど、そのときにドライブの近くにミュージックCDデザイナー(Ver.1)が並んでいたんですよ。

  解説を見ると、アナログから録音してオリジナルCDを作れると書いてあったので、即購入しましたね。

――そこで早速使ってみたと?  

笠原
  いえ、そのときに購入したドライブでは、MCDD1は動かなかったんですよ。それなので、MCDD1はCDからWAVEファイルの相互変換などに使っていました。そうした部分が良くできていたと思えるので、ドライブへの対応を本当に期待していたんです。
  ただし、結局ドライブの書き込みに関しては、Ver.2まで使えなかったんですが(笑)。  
  MCDD Ver.2でやっと自分の買ったCD-Rドライブに対応するようになったんで、使ってみたら非常にいいソフトだった。

  とくに音質や操作性などがよかったんですね。それで2からバージョンアップして3も使っている、というわけです。  
  2から3にバージョンアップした時はちょっと発売が遅れたようなので、発売されたとわかった時には走って買いに行きましたね。

  最初は「2とそんなに変わらないじゃん!!」と思ったんですが、使っているうちに結構機能が強化されていることがわかってきました。今では気に入っています。
パソコン本体。ドライブはCD-RWとDVD-ROM、CD-ROMの3台、サウンドカードは「Sound Blaster Live! Platinum」にMIDI音源「SC-8820」という重装備のマシンだ
   

 

――アナログ盤からのベストCDを作られているとのことですが?

笠原
 自分の分もそうなんですが、実はバンド仲間などの友人から頼まれることが多いんです。みんなアナログ盤は持っているんですが、それがCDでは販売されない。アナログプレーヤーは処分してしまったんで、レコードは持っているんだけど聞けないという状態ですね。
  そのため、友人がレコードを持ってくるんですよ。「CDにしてくれ」って。

――よく使われる編集機能などは?

笠原
  まず、細かい音質調整のために使うグラフィックイコライザーですね。次に曲の時間やテンポを調整するためにピッチシフト。さらに、各種のフェードも使いますね。

――音質などについてはどうお感じですか?  

笠原
  音質に関しては、ある意味驚きましたね。MCDD3でCDにしたものを聞いてみると、元のLP盤では聞こえていなかった音に気づかされることもあるんですよ。
Ver.1からのユーザーである笠原さんの使い方はかなりコア。ミュージックCDデザイナー3のさまざまな機能を、まさにフル活用して「使い倒して」いる

 

――システムとしては、どのように接続されているんですか?  

笠原
  フォノイコライザーアンプ(ソニー「EQ-1」)を通して、レコードプレーヤーから直接パソコンに入力しています。

――パソコンのシステムはどんなものをお使いですか?

笠原
  ここにあるのは、Pentium 4 1.4Ghzのマシンです。サウンドカードはSoundBlaster Live! Platinumですね。HDDはRAID 0で合計85GBにしてあります。

――非常に重装備ですね。バンド活動をされているとアンケートに書かれていたのですが、そちらの関係ですか?

笠原
  そうです。1ヶ月に1回程度、バンドの仲間で集まって、ライブの演奏を録音していますが、そちらのテープなどもCDにしています。

――サウンドカードのデジタル入力などは使われないのですか?

笠原
  使わないですよ。スタジオにはデジタル機器はないんです。

――バンドのライブ録音に関してはDATではないんですか?

笠原
  アナログだけですね。  

――スタジオにDATなどは設置されていないのですか?  

笠原
  ええ。そんなに高いスタジオは使いません(笑)。

パソコンの横には、懐かしのMIDI音源の名機が並んでいる
   

 

――作られたCDを拝見させていただくと、いろいろな曲がありますね。(CDを聞きながら……)これもバンドで演奏されたものですか?  

笠原
  いいえ、それはMIDIによる演奏です。
  実は私がそもそもパソコンをはじめたのは、MIDIで音楽をやりたかったからなんです。
  バンドの場合どうしても、自分のやりたい曲を提案すると、他のメンバーから反対意見を言われるんですよ。MIDIでのコンピューターミュージックだったら、他のメンバーに気兼ねする必要はないので、興味が沸いたわけです(笑)。

  こうした自分のMIDIデータなどの場合は、ソフトウェアシンセサイザーのWAVEファイル出力機能を使って、WAVEファイルをMCDD3に取り込んでCD化しています。

――なるほど。そうしたテクニックがあるわけですね。そういったところで、MCDD側に入れて欲しい編集機能などはありますか?

笠原
  ミキシングや多重録音の機能はぜひとも入れて欲しいですね。もし追加モジュールやアップグレードということになっても、私は必要なので購入すると思います。
  あとは、やはりライブを編集していると、クオンタイズや音程の変わらないピッチシフトは欲しいですね。
  そのあたりの機能が付いてくれれば嬉しいです。

――ありがとうございました。
オリジナル音楽CD作成のあとは、当然、ジャケットにも凝る。この写真はまさにその1枚でしかなく、棚の中には、独特のレーベル印刷が施された相当数の音楽CDが収められている
   


 
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