ミュージックCDデザイナー ユーザーズ倶楽部
   
 

   音楽CD作成の編集        

 音楽CDを作成するには、手持ちの音楽CDやカセットテープなどからCDライティングソフトに曲を取り込み、これをCD-R/RWディスクに書き込むというのが基本的な流れです。しかし、音楽CDをいくつか作成していると、それだけでは物足りなくなってきます。
  例えば、ライブ盤CDを取り込んだ場合トラックが自動的に分割されて間に無音が入ってしまうので、これをつなげて演奏させたい。あるいは、雰囲気が異なる曲の前半と後半を分けて、別々に収録したい。または、異なる音楽CDから複数の曲を収録したときに、音量レベルを揃えたい。カセットテープから取り込んだ曲のノイズが気になる。収録する曲の音質を変えたい、といったようにいろいろな欲求が生まれてきます。

  このような欲求を実現してくれるのが音楽CDにおける「編集機能」です。
  ワープロソフトでの文書作成・編集では「切り取り」「コピー」「貼り付け」といった操作を行なったり段落を区切ったりして文書が読みやすいように体裁を整えたりしますが、音楽CD作成の編集も同様に、曲(トラック)に対して様々な音響効果(エフェクト)を施すことで聴きやすくしたり、曲の一部をカットしたり繰り返したりあるいは複数の曲を重ねることで演出効果を加えたりといったことが行なえます。


   いろいろな編集コマンド        

 それでは、ミュージックCDデザイナー3を例に、どのような編集機能があるのか見てみることにしましょう。

 



[1] 音響効果用コマンド

・ノイズ除去:カセットテープのノイズを削除します
・レベル調整:複数の曲の音量の違いを補正するときに使います
・イコライザー:特定の周波数の音を増減して、音質を変化させます

[2]
トラック操作用コマンド

・ミュート:曲の特定部分の音量を無音状態(ミュート)にするときに使います
・無音の削除:曲中の不要な無音部分を削除します
・無音の挿入:曲中の必要箇所に無音部分を挿入します
抽 出:曲の特定部分を切り出し、新たなトラックを作成します
・部分削除:曲の特定の部分を削除します
・分 割:1つの曲を2つ以上に分割します
・結 合:2つ以上の曲を1つにまとめるときに使います。

[3] エフェクトコマンド

・ミキシング:2つの曲をミックス(混合)します
・ピッチシフト:曲のテンポと音程を上げたり下げたり変化させます
・フェードイン:曲の先頭部分の音量を徐々に上げます
・フェードアウト:曲の末尾部分の音量を徐々に下げます
・クロスフェード:前の曲をフェードアウトしつつ次の曲をフェードインして2つの曲をつなぎます
・拡張エフェクト:MCDDエクステンションによる拡張機能で、右チャンネルと左チャンネルの音量バランスを調整する「L/R個別レベル調整機能」が標準搭載されています


  ミュージックCDデザイナー3では、仮想CDデッキでトラックを選択した後、[制作タブ]−[編集タブ]にあるボタンをクリックするとこれらの編集機能を使用することができます。
  編集機能を使いこなせば、市販の音楽CDと同じような効果を作り出すことができます。それぞれの編集機能については実践編で詳しく説明しているので、ぜひチェックしてみてください。

<木村公彦>

 

戻る