ミュージックCDデザイナー ユーザーズ倶楽部
   
 

   音楽CDに文字情報を追加        

  音楽CDをCDプレイヤーに挿入すると、CDプレイヤーのディスプレイに曲名やアーティスト名が表示されることがあります。これが「CD-TEXT」というものです。
  CD-TEXTとは、音楽CDに「アルバム名」「アーティスト名」「曲名」などの文字情報を追加した、音楽CDの拡張機能です。
  一般の音楽CDには、「TOC」と呼ばれるメニュー情報などが記録される領域があります。CD-TEXTでは、このTOCの未使用だった領域を利用して、文字情報を記録するものです。
  英語などの1バイト文字(半角文字)なら約3,000文字、日本語などの2バイト文字(全角文字)なら約1,500文字まで記録することができ、最大8言語まで使用することができます。なお、日本語などの全角文字の場合は、英数字やスペースなども含めて全て全角文字を使用することになっています。
  CD-TEXTは、他の音楽CDの拡張機能であるCD-GやCD-Extraなどと組み合わせて利用することも可能です。
  CD-TEXTの文字情報を見るには、CD-TEXT対応のCDプレイヤーかCD-TEXT対応のCD-ROM(CD-R/RW)ドライブ+CDプレイヤーソフトが必要です。最近のミニコンポやカーCDはほとんどがCD-TEXTに対応しているので、曲名やアーティスト名を表示することができます。
  ただし、音楽CDがCD-TEXT対応でなかったり非対応のCDプレイヤーの場合は、文字情報は表示されません。


   CD-TEXTの応用と作成        

  MDレコーダがCD-TEXTに対応していれば、音楽CDからMDにCD-TEXT情報をダビングしたり、MDのディスプレイにこれを表示したりといったことが行なえます。
  また、CD-TEXTのハイライト機能(曲のサビを示す情報)を使って、音楽CDのサビの部分だけを次々とピックアップして聞くことも可能です。このようなハイライトプレイバック機能を持ったCD-TEXT対応CDプレイヤーは、すでにいくつか発売されています。
  このほか、CD-TEXTの文字情報にはホームページのURLを含めることもでき、CD-TEXT対応のCD-ROMドライブとCDプレイヤーソフトがあれば、URL部分をハイライト表示して、マウスクリックでブラウザを起動するといった使い方も可能です。

  手持ちのCD-R/RWドライブがCD-TEXTに対応しているかどうかは、ミュージックCDデザイナー3の[制作]タブ−[作成/出力]タブにあるドライブ情報欄で確認することが可能。「CD-TEXT:対応」とあれば、CD-TEXT対応の音楽CDを作成することができます。
  CD-TEXT対応の音楽CDを作成するには、仮想CDデッキで「CDタイトル」「アーティスト」、トラック情報ウィンドウの「曲名(Title)」「アーティスト(Artist)」を入力します。なお、英語の場合は半角アルファベット最大160文字、日本語の場合は全角80文字を入力することができます。


  CD-TEXT対応のCDプレイヤーを持っている人は、ぜひCD-TEXTに対応した音楽CDを作ってみましょう!

<木村公彦>

 

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