ミュージックCDデザイナー ユーザーズ倶楽部
   
 

   サウンドデバイスの注意点        

  前回まで2回に分けて、音声取り込みに必要なアナログとデジタルのオーディオ機器を紹介しましたが、取り込みを行なう際にいくつか気をつけておきたいことがあります。今回は、このことについて紹介しましょう。

  取り込みを行なうオーディオ機器は、出力端子部分の汚れをチェックしましょう。
  取り込みは普段使っているオーディオ機器でかまわないのですが、古い機器ほど端子部分がホコリやサビなどで汚れています。そして、この汚れは接触不良の原因となり、正しく取り込みが行なえません。特にアナログ取り込みの場合、ノイズが混じったり左右のチャンネルの音量レベルが違ってしまったり、音が出ないということにもなってしまいます。

  ステレオミニジャックタイプの端子の場合は、使っていないと穴の中にホコリがたまっていることがあるので、そのようなときはブロアーやエアダスターでホコリを吹き飛ばします。唾液が飛ぶことがあるので、息でフッとやるのはやめましょう。
  また、RCAピンタイプの端子の場合は、金属部分を乾いた布で汚れをふき取ります。それでも取れないしつこい汚れの場合は、アルコールを綿棒や布につけて金属部分をふくか、乾いた布でホコリをよく取った後に接点復活剤をつけた布で汚れをふき取りましょう。
  接点復活剤は接点の酸化膜(サビ)を除去して油膜で保護するもので、コネクタなどの接触不良の解消や再酸化の防止に効果があります。量販店のオーディオアクセサリーコーナーやPCアクセサリーコーナーで購入することができます。
  なお、接点復活剤を使った後は、よく乾かしてからケーブルを接続するようにしましょう。


   つなぎ方などの注意点        

  アナログでの取り込みの場合、テレビやディスプレイといった電磁波を出す機器はノイズ混入の原因になることがあります。ケーブルは、なるべくこれらの機器の近くを通らないようにしましょう。
  デジタルでの取り込みでオプチカル(光)ケーブルを使用する場合、ケーブルの取り扱いに注意しましょう。オプチカルケーブルの中には、光ファイバーが通っています。強く曲げると、光ファイバーが断線してしまいます。
  また、アナログ/デジタルどちらにもいえることですが、ケーブルを抜く場合は、ケーブルを持って引っぱらないように。これも断線の原因になります。プラグを部分を持って抜くようにしてください。

  オーディオ機器とパソコンを接続して取り込みを行なってみると、音が出ていないということがあります。このような場合、まずソース側のオーディオ機器の出力端子と、パソコンの入力端子が正しく接続されているかを確認しましょう。

  それでも音が出ていないときは、[録音コントロール]ダイアログボックスで入力ソースが選択されていない可能性があります。

[録音コントロール]ウィンドウは、[サウンドとマルチメディア]コントロールパネルの[オーディオ]タブにある録音の[音量]ボタンをクリックすると表示されます。
  [録音コントロール]ウィンドウで、アナログ取り込みの場合は「ラインイン」、デジタル取り込みの場合は「S/P DIFイン」を選択しましょう。
 

 

「S/P DIFイン」が表示されていない場合は、[録音コントロール]ウィンドウの[オプション]メニューから[プロパティ]を開き、「表示するコントロール」で「S/P DIFイン」を選択します。  

 

 

  なお、USBオーディオインターフェイスを使った取り込みの場合は、[録音コントロール]ウィンドウやミュージックCDデザイナー3では録音する音量の調整ができません。この場合は、ソースとなるオーディオ機器の音量レベルに依存することになります。  

  以上のことに注意して、外部オーディオ機器からの取り込みやCD作成を楽しみましょう!

<木村公彦>

 

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