デジタルで音声を取り込む場合、オーディオ機器のデジタル出力端子を確認しましょう。
私たちが使用する民生用のオーディオ機器では、S/P DIFフォーマットのデジタル入出力端子が使われています。
S/P DIFフォーマットとは、日本のソニーとオランダのフィリップス社によって開発された、民生用オーディオ機器に使われるデジタルオーディオインターフェイスの標準規格で、サンプリング周波数32/44.1/48kHzに対応し、1本のケーブルで16bit〜24bitのデジタルオーディオデータを2チャンネル分転送できるようになっています。
また、S/P DIFフォーマットのデジタル入出力端子と接続用のケーブルには、「オプチカル」と「コアキシャル」の2つのタイプがあります。
オプチカルは角型の端子で、光ケーブルを使って接続を行なうもの。
コアキシャルはRCAピン型の端子で、同軸ケーブルを使って接続を行ないます。
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オプチカル(角型)とコアキシャル(RCAピン型)を装備したオーディオ入出力デバイス
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デジタル取り込みが行なえるオーディオデバイスは、このどちらかあるいは両方の入力端子を装備しているので、端子のタイプに合ったケーブルを購入しましょう。
なお、オーディオ機器のデジタル出力とオーディオデバイスのデジタル入力の端子のタイプが異なっている場合は、フォステックスなどから発売されているコアキシャル/オプチカルコンバータを介すると接続と取り込みが行なえます。
デジタルの取り込みのメリットは、電気的なノイズの混入を心配することなく取り込みが行なえることです。また、ミュージックCDデザイナー3はサンプリング周波数の自動検出機構(44.1/48KHz)を搭載しているので、取り込み時の切り替え設定を気にする必要はありません。
デジタル出力端子がついたオーディオ機器を持っている人は、ぜひデジタル取り込みにチャレンジしてみてください。
<木村公彦>
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