間取り・注文住宅プラン集

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ロフトのある家

■屋根裏スペースの有効活用として

部屋に収納スペースが少ない、建築面積が小さく部屋に余裕がないといった場合の対処方法として、
屋根裏の空間を利用するという方法があります。

屋根裏の使い方は大きく分けて2種類。部屋とするか、壁のないロフトにするかなのですが、
ここでは、ロフトについてご説明しましょう。

■ロフトとは?

住宅においてロフトとは、
最上階の天井を高くして、部屋の一部を2層にした上部のスペースのことを言います。

ロフトには建築基準法で定められた天井の高さ(1.4m以下)と面積(ロフトを設ける階1/2まで)条件に加え、
自治体による条件をも加味して設計する必要があります。

▼LDKと廊下の一部の上をロフトにした例

■ロフトをどう使うか~部屋とするか物置とするか

ロフトを設けるとき、ロフトでなにがしたいかがとても重要です。
ソファを置いてくつろぎスペースにする、
シアタールームにする、
ワークスペースとして使いたい…等、居室として使い方したいでしょうか?
それとも、収納として部屋に収まらないものをしまう場所にしたいですか?

▼ロフトの使用例①:テレビを見たり、本を読んだり…

▼ロフトの使用例②:寝室

▼ロフトの使用例③:シアタールーム

※インテリアデザイン(3点とも):上村裕美子氏/Colored colour21

収納とするか、居室とするか…悩むところですが、ここがとても重要です。
というのも、居室であればそのスペースも課税の対象となり、
収納として割り切って設計すると税金の免除を受けることができるからです。

また、居室とするか収納とするかで、出入り方法、天井の高さ、広さ等、設計上で制限がでてきたり、
地域により壁紙、窓、冷暖房設備等の設置も難しい場合もあります。
(これが上記の「条件」にあたります。)

ですから、ロフトで「なにがしたいか?」をよく考えてから、計画することをおススメします。

■屋根の断熱性能を考慮して

最後に、ロフトを作るときに考慮しておくこととして、屋根の断熱性能をあげておきます。
ロフトは階下とつながる部分に壁がなく開放的なところが魅力ですが、ロフトの部分はもちろん、階下の部屋(ロフトを設置した部屋)にも屋根からの太陽熱が直接降りていくことになります。

ですから、最上階にロフトを作るときにはその点についてもご注意を。