はじめての外構計画レシピ
外構づくりを成功させるヒントとは? 理想を実現するための6つのポイント!
「外構」と聞くと、デザインや素材選びに迷ったり、予算やスケジュールの管理が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?今回はInstagramで外構のこだわりについて発信されている@mochi_home31さんに、外構計画を進める際のポイントを伺いました。外構づくりを成功させるためのヒントとは?早速、詳しくお話を聞いてみましょう。
POINT1 外構の目的と全体イメージを考える
―今日はお時間いただきありがとうございます!早速ですが、まず外構全体の目的やイメージを考える際に、どんなポイントを意識するべきか教えていただけますか?
@m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
1 番に考えるのは「庭で何をしたいか」だと思います。そもそも、私たちが家を建てようと決めたのは、「リフレッシュできる庭が欲しい」という思いがあったからです。
お互いの実家の庭が、B B Q や日向ぼっこができる環境だったこともあり、自分たちも「プライベートな空間でリフレッシュできる庭が欲しい」と考えていました。そうした理想もあり、水遊びやB B Q など、ちょっとしたアウトドアを楽しめる庭を作ろうと決めました。
@m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
庭全体のイメージを決めるときも、この「庭への思い」が中心にありました。
B B Q ができるウッドデッキ、リフレッシュできる芝、D I Y などの作業に適したタイルなど、自分たちの庭に対する願望を詰め込んだ結果、大まかなイメージが見えてきました。
POINT2 はじめての打ち合わせの準備
―ありがとうございます!しっかりと理想を話し合われたんですね。最初の打ち合わせでしっかりと自分の希望を伝えるために、準備段階で意識しておくべきことは何でしょうか?
@ m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
正直なところ、私たちは1 回目の打ち合わせには何も準備をせずに向かいました。
デザイナーさんがどの程度提案してくれるのか、外構のイメージをどう固めていくのか、全く分かっていなかったからです。その日はざっくりとした希望のイメージを伝えて、次回の打ち合わせでパースを作ってもらうことになりましたが、自分たちもしっかりしたイメージを持っていなかったため、作っていただいたパースは案の定しっくりきませんでした。
― こんな外構にしたい! というイメージを持っていても、それをプロにうまく伝えるのは意外と難しいですよね。 イメージを伝えるうえで工夫されたことがあればぜひ教えてください。
@ m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
今振り返ると、打ち合わせ前にI n s t a g r a m やP i n t e r e s t を使って自分好みの外構イメージを固めておけば、もっとスムーズに打ち合わせが進んだと思います。また、外構イメージを先に持っておくだけでも、業者選定時の見積比較がしやすくなります。そういった点でも、ある程度のイメージを先に作っておくことが重要だと思います。
私たちも、1 回目の打ち合わせを通して、まずは自分たちの理想を固めないといけないと気付きました。
次の打ち合わせに向けて、白紙に上から見た庭の図や駐車場の土地の枠を書き、散歩中に見つけた好きな外構デザインやS N S で見つけたアイデアなどを詰め込みました。自分たちの土地にいろいろなアイデアを当てはめることで、さらに明確に理想のイメージが固められたと思います。
@ m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
また、そのイメージ図やS N S で見つけた外構写真などをデザイナーさんに見せることで、確度の高いイメージを共有できたと思います。そこからさらに、デザイナーさんからいただいた課題や改善案を自分たちのイメージにすり合わせて、ようやく自分たちの外構デザインが固まりました。
POINT3 予算とスケジュールの立て方
―あの素敵な外構デザインは、そうやって固まっていったんですね!とても参考になります。外構工事の予算やスケジュールを立てる際に工夫されたことがあれば、ぜひ教えてください。
@ m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
外構にかかる金額感はネットで調べていましたが、業者によってもピンキリだと分かっていたので、まずは叶えたい部分をすべて入れ込んで、見積りを数社に依頼しました。その中から金額が安く、丁寧なご連絡をいただいた外構業者さんに足を運び、価格と理想をご相談させていただきながら採用する商品の選定を含めた打ち合わせを数回行ってようやく、予算や業者を決めることができました。
我が家は家の引き渡し後に、提携外の業者さんに庭の外構作業をお願いしていたので、実際に住み始めてからフェンスの高さや材木の色味などを最終調整できたところが良かったと感じています。
ただ、最終調整や職人さんの手配などで、引き渡しから4 か月後に工事がスタートしたため、それまで庭の雑草を自分たちで何とか処理し、4 か月間乗り切りました。
@ m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
契約前に、ある程度いつまでに庭を完成させたいという認識のすり合わせはしっかりと行っておいた方がいいかもしれません。
POINT4 デザインの考え方と素材の選び方
―デザイン面ではどんなことを考えて進められましたか? また、素材の選び方で特にこだわった部分や工夫されたことがあれば、ぜひ教えてください!
@ m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
デザインは、外壁の質感と色味に合わせることを前提に考えていました。
うちはダークグレーの外壁なので、ウッドデッキは落ち着いたダークブラウンに、フェンスやブロック、タイルも同様に落ち着いた色調のものを採用しました。
@ m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
素材については、機能性やメンテナンス性を重視しています。
ウッドデッキやフェンスは人工木のものを採用し、カーポートについてもブラックポリカーボネートという遮熱性に優れた素材のものを採用しました。ただ、芝については、素人ながら自分で育ててみたいという思いもあり、天然芝にしました。
カーポートやタイル、フェンスなど種類は多くありますが、価格と機能性をどちらも大切にしながら、夫婦で話し合い1 つ1 つ決めていきました。
POINT5 プロに相談するときのポイント
―外構のプロに相談するとき、やはり依頼する側にもコツがありそうですよね。プロとのやり取りをスムーズに進めるために、心がけておくべきポイントなどがあればぜひ教えていただけますか?
@ m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
私たちのように、ネットで見つけたアイデアを採用する場合は、それを自分の庭で実現することで出てくるデメリットなども併せて聞くようにしていました。
もちろん外構業者さんにもよりますが、こちらの要望は聞いてくれても、それにより発生するデメリットなどは教えてくれないことも多いと思います。動線は確保できているか、水はけは良いか、植栽に光が届くかなど、素人では気づかない部分を教えてもらうことで、不安も解消され、また依頼した外構業者さんへの信頼にもつながりました。
POINT6 これから外構を考える方へアドバイス
―最後になりますが、これから外構を考えようとしている方々に向けて、アドバイスをお願いできますか?これだけは押さえておくべき!というようなポイントがあれば教えてください。
@ m o c h i _ h o m e 3 1 さん:
まず、外構業者に相談に行く前に、「ある程度の予算」「絶対に譲れないポイント」「これは採用したいという設備」を明確にしておくことをおすすめします。初めにこれを伝えておくことで、その予算で実現可能な外構デザインを検討してもらえます。
ある程度、こうしたいという理想や要望がなければ、デザイナーさんが提案してくれるデザインがしっくりこないことが高確率で起こると思います。家づくり中の忙しい時期だからこそ、その相談の時間が無駄にならないよう、「どういうイメージを持っているか、こういう庭にしたい、これは取り入れたい、予算はここまで」など、ざっくりでも伝えておくことが重要だと思います。
また、要望に沿った提案をしてくれる外構業者であるかを確認するのも、非常に大切な判断材料になると思います。 誰と一緒に家づくりをするか、誰に家づくりを任せるかという外構業者・担当者との信頼関係はとても大切だと感じます。
外構業者・担当者によって、家づくりは1 8 0 度変わることもあります。 ほとんどの方が一生に一度の大切な家づくりになるので、寄り添った提案をしてくれる方と、素敵な家づくりを叶えていただきたいと心から願っています。
理想の外構を実現するために
外構づくりは、家全体の印象や暮らしやすさを大きく左右する重要なプロセスです。理想の外構を叶えるためには、初めに「予算」「譲れないポイント」「取り入れたい設備」を明確にし、それをしっかりと業者に伝えることが成功の鍵となります。
また、要望に応えてくれる業者かどうかを見極めることや、信頼できる担当者との出会いも大切なポイントですね。
今回は貴重なお話をありがとうございました! これから外構を考える方にとって、大変参考になるアドバイスばかりでした。素敵な家づくりを目指す多くの方にお役立ていただけると幸いです