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4/17放送:THE 突破ファイル/狭小住宅シリーズ作ってみた。2025年春まっさかり
2025.04.14
日テレ系地上波番組「THE 突破ファイル」さんから、ご連絡をいただくと、季節の変わり目が近いことに気づきます。
今回もより多くの方に建築に興味を持ってほしい!との思いで、3Dアーキデザイナーで作成したm3daデータを提供しました。(※若干のネタバレ含む)
放送は、2025年4月17日(木)19:00~です。
できればオンタイムで、それが難しい場合は録画で、それでもご覧いただけなさそうな方はは、TVerで。放送後1週間は無料配信されますのでぜひご覧ください。また、
huluなら過去の放送分もすべて見られるそうなので、それもよいかと思います。
放送では、こちらで紹介するCGのほかに、狭小住宅が大好きな建築士さんの事務所の棚とエンドロールを目を皿のようにしてご注目ください!!
①斜線規制によりキリトリ
形状作成の「直方体」と「押し出し」×2を組み合わせてお作りしました。
「押し出し」とは図形を描いて、そこに厚みを加えることで作成できる3D形状のことです。
今回は台形と直角三角形の「押し出し」形状を作成し、 斜線規制によりキリトル部分になる直角三角形の方は半透明にしました。

②大きな斜めの壁、実は屋根
今回のポイントはナンと言っても2階と3階にかかる大きな斜めの壁、
地下も屋上もなく、階段もシンプルな直進階段なので、間取図はスムーズに作成できそうでしたが、 この斜めの壁をどう描くのが良いかを決めるのに一番時間を掛けました。
傾斜壁や、形状作成の壁など、あれこれ試してみたのですが、今回は最終的に平らな部分の屋根と斜めの部分の屋根を「手動屋根」で描くことにしました。 (この”あれこれ試せる”のも3Dデザイナーシリーズの良いところ!)
屋根で描くことにした理由は、屋根をきちんと描けば、部屋(床)の大きさを屋根の傾斜に合わせて調整する必要がなくなって楽だから、です。
斜めの屋根には、平らな屋根の高さと、2階の下端の高さの値を指定しました。
参考:コラム「屋根の高さがずれてしまった方へ」
テクスチャを外壁と同じにすれば、見た目は壁、これで完成です。
※あくまでも番組用のCGだから、この方法を選んでいます。※
ちなみにこの屋根の勾配は「-37.5寸」、傾斜-75度程となりました。
周辺の住宅も、とのご要望でしたので、資料に合わせて「添景」パーツを配置しました。
予告編で流れていたのがこちらのCG。
周りの家にはスタッフさんがテクスチャを貼り、窓をつけていましたね。
(使いこなしてはります ^^)

番組の演出上、それぞれをバラバラにできるようにしてほしいとのことでしたので、部分的にグループ化したり、バラバラにしたり、扱いやすいよう工夫してお作りしました。

④浴室の斜め壁は形状作成
冒頭に書いたように全体が見えるシーンの斜めの壁は屋根で作図しましたが、
こちらの斜め壁は形状作成の「押し出し」でお作りしました。
こちらの壁には窓(開口)が必要でしたので、「押し出し」で作図した”コの字”の板と直方体で作図した板をグループ化したのち、角度を付けました。


角度は屋根で斜め壁を作ったときにわかっていたので、「パーツプロパティ」でY軸回転させました(RYに角度を入力)。
最後に裏話をひとつ。
狭小住宅設計を愛する建築士さんの事務所の棚には「3DマイホームデザイナーPRO10EX」の箱が置かれていますが、
データのお作りに使用しているソフトは、実は「3Dアーキデザイナー」です。
なぜなら一番使いやすくて高機能だから。
そして、弊社からはm3daデータをお渡しして、放送に使うイメージは番組スタッフさんが多少のアレンジを加えて「画像出力」「動画出力」されています。
おかげさまで、お渡ししたデータをこんな風に見せるのか、とプロの編集者の技を感心しながら見るという、ワタシにしかできない楽しみを味わっています。
今回も、お作りしたm3daデータをたっぷり放送に使っていただけること、
そして、多くのみなさまに番組を楽しんでいただけること、
さらに、ユーザーのみなさまには、お使いいただいているソフトで番組CGが作られていることで、少々の親近感をもって番組をご覧いただけること、
そしてこのコラム記事と照らし合わせて「これのことね」と楽しんでいただけることを祈りつつ。(広報室)