ホップスデザインは創業後わずか半年の店舗デザイン・施工会社ですが、すでに半年先までの仕事が決まっているという人気の業者。
その理由は同社代表である宮内良司氏のめんどう見のよさにあります。
「たとえ小さなお店でも夢を実現する船出。だからこそ一緒の船に乗っているつもりで繁盛店をつくりたい」と語る同氏の3D飲食店プランナー活用法を伺いました。
宮内氏はかつて屋外広告業の会社に勤務していました。その頃の業務は大手飲食チェーン店の屋外看板などのデザイン。その後住宅専門の工務店に転職をした宮内氏ですが、以前手がけた飲食チェーンから独立開業する人たちが店舗デザインで困っているのを知りました。
「大手チェーン店と提携している店舗デザイン会社は、独立開業される方のような小規模案件は手がけないことが多いんです。なので以前の伝手で私に連絡される方もいたので、それならばと、飲食店部門を立ち上げてもらったんです。」
こうして住宅専門工務店の中に、宮内氏が営業からプラン提案、工務までを一手に引き受ける形で飲食店設計施工部門ができました。
このときに手がけた数多くの物件が現在の宮内氏の貴重なノウハウになり、ホップスデザインの創業につながります。現在同社では店舗デザインと施工の両方を受注できる体制を整えています。
「小規模の独立開業オーナーさんは、工事費は考えても店舗デザイン費までは念頭にない方がいらっしゃいます。でもどんなお店でも意匠は大切。そんな案件に3D飲食店プランナーは最適なツールです。」
飲食店にとってメニューとそれをスムーズに調理する厨房設備は一番大切なことですが、それを食べるお客さんは内装デザインの中で食事をします。だから魅力的で快適なホールデザインも同じように大切です。
しかし、意匠設計にコストをかける余裕がない開業者が多いというのが現状。宮内氏は、そんな場合でも手間無くスピーディーに店舗デザインが提案できればよりよい店作りを支援することができると考え、3D飲食店プランナーを導入しました。
「このソフトのいいところは手軽さとスピードですね。飲食店のプランニングに必要なパーツが揃っているので平面図の作成は簡単ですし、ワンタッチで3Dパースもできてしまうのはすごいです。」
宮内氏は自分の店舗デザインのスタイルを「自分のスタイルをアピールしないのが自分のスタイル」と評しています。
『その業態ならこういうデザインでいきましょう!』と押し付けるのではなく、クライアントのイメージを十分にヒアリングして、良い点を活かし、まずい点は変更しながらプランを作成していきます。そうして練り上げたプランを誤解のないイメージとして共有するためのツールが3D飲食店プランナーというわけです。
「以前は小規模な案件は平面図だけで提案していましたが、クライアントのリクエストを修正したところはなかなか理解してもらえないことがありました。今は3Dパースで見せれるので、なぜ修正したかが一目瞭然です。」
この程度の3Dパースなら2時間もかからずに作成できるので、コスト的にも問題ないと宮内氏。
小さな物件でも3Dで提案すれば、『力を入れてくれているんだ』とクライアントにありがたがられ、それが口コミで評判を呼んで新規の仕事にもつながるので、非常によい循環になっているとのことです。