メガソフト トップ製品情報オフィスレイアウトの3Dオフィスデザイナーシリーズ > メガソフトスタッフ座談会「3Dオフィスデザイナーのことを話そう」

メガソフトスタッフ座談会「3Dオフィスデザイナーのことを話そう」

超難解?集計機能について

―――― では、次の話題「集計の機能」についてです。これは、どういう備品が社内にあるか、その中にどんなものが収納されているかなどを管理する機能ですね。
ODでレイアウトした後もODとレイアウトデータを利用していただくための機能として、これからがんばろうとしてるとこかなって思ってるんですけど。

この機能は、社内の備品や小物の情報を、自分のオフィス専用の書式でファイルに出力できるので、倉庫や在庫の管理にも使ってもらえるとても便利でいい機能なんですけど、ちょっと難しい。

―――― ちなみに機能名は?

拡張情報フィールドの編集」。もうひとつは「収納内容フィールドの編集」。

わー、それはわからんわ・・・

そう。ODってね、言葉がむずかしいんですよ。 特にこの2つの機能は名前もわかりにくいけど、使い方もわからないし、ほんとむずかしい。すーっと入ってこない。

―――― ユーザビリティ的にどうでしょう?

ダメです。
今思うになんでもできるようにしすぎたかもしれない。

そういうことだと思います。「なんでもできる」って、実は「なんにもできない」のと等しいんですよ。
なんでもできても難しいと使わない。自由度が高いからユーザビリティ的に優秀とは限らない。

ウィザードっぽくしてはどうでしょう?
画面を見ながら必要事項を入力して[次へ]って進むと、それにあわせたフォーマットが出来上がって、あとどうぞみたいな。

それも1つの案ですね。
でも、収納管理したい人はデータベースを管理したいのであって、それをODの中でする必要はないってことが、ODPRO3に搭載したあとで、ユーザーの声なんかを聞いてよくわかりました。

あれですよね、フロマージュと連携したらもう少し使えるようになるんですよね。

逆に言うとフロマージュは「ODからは平面図だけを提供してデータベース的なところはデータベースに任せる」っていう考え方になったんです。
だから今後この収納関係に関しては、OD自体は伸ばしていくとこじゃないと思ってる。

じゃあ、この機能はフロマージュの前身としてテスト的に付けたってことですか?

そういうわけではないです。ちゃんと真剣に取り組みましたよ。

(爆笑)

こういう機能を使いたいのは、どっちかっていうとLMのほうのユーザー層なんですよね。PRO版は家具を販売したい人たちが使うわけですよ。
こういうFM(ファシリティ・マネジメント)っぽい情報まで管理したいと思っているユーザーまで囲い込みたいんだけど、なかなかそこまでは入り込みにくい。
だから、やっぱりレイアウトの部分が主であって、情報管理の部分はあんまり使われないというのが、現状ですね。


結婚式の席次表にも。ODの横展開について

―――― では、次の話題へ。
Uさんからの相談で、「ODを応用できそうな職種、何かないでしょうか?」ってことなんですが、厨房プランナーや飲食店プランナーみたいな感じの横展開ですね。
さっきOさんが言ってた舞台セッティングは「おもしろい例だな」と思ったんですけど。

舞台セッティングはね、照明も大事。残念ながら今のODの照明のパーツに光源情報がないんですよね。
照明は大事ですよね、社長!

そりゃあ〜・・・(ためて)大事ですよ。
でも、照明は光ってみないとわかんないんですよね。オーケストラやピアノの発表会のように全体照明やピンスポットとは違って、お芝居とかの舞台の場合は、そうはいかない。

舞台の上のセットだけを考えるんなら使えるかもしれないけどね。

そうだねぇ。

今、「オフィス」って言葉がついてるんだけど、学校用ってどうでしょう?保育園、幼稚園、学校。
入学式や卒業式ときの講堂のレイアウトもそうだし、各教室の席がえなり、イベントがあったときの来賓の配置図とか、運動会で何組がどこの席とか本部席がとかっていうの?
そういう学校の中でのレイアウトっていうのもありなのかなって思う。

あと、考えてるのは倉庫とか工場とかですね。

それはわりとよく聞きますね。 立面もはいってくるけどね。棚の上段とか中段とかね。
平米ではなくて、りゅう米だったりするんですよね。

百貨店の催し物のフロアのレイアウトをしたいっていう話はちょっとあったね。

あぁ。嫁さんの依頼で、デパートのお店のディスプレイをするのに、イメージを作ってくれっていわれて作ったことがありますね。
コトバでは伝わらないから、絵が欲しいって。そういう意味ではお店のレイアウトには良いかもしれませんね。

壁や商品の棚の色を変えたりできたらいいのかもしれないね。
催事時系の話はよくありますね。ホテルの宴会の座席表とか。丸いテーブルの周りに椅子を配置したりだとか。

―――― 結婚式場みたいな感じですよね?

あ、作った!OD使ってるなぁ、オレ。しませんでした?自分の結婚式の席次表とか。

円卓といすをグループにして間隔コピーしたらいいんだもんね。

丸く並べるのむずかしくない?

回転コピー機能がありますやん。
ODのいいところは、パーツの吸着ポイントが多いところ。1つのパーツに対して9点ある。だからすごく配置しやすいし、レイアウトもしやすいんですよね。

―――― なるほどね。ほかに何かないですかね。

さっきも言ったけど、工場の話が時々あるんですよね。なので、PRO4では配管作図機能を付けました。 「配管」レイヤで線をひいて立体化したら、ちゃんと配管されているっていう機能です。

配管は平面でどう描くんです?縦や斜めの配管もありますよね?

始点と終点に高さを持たせます。連続していても高さが違えばそこは自動で縦に配管されます。
それがどのくらいのシェアなのかはわからないけど、配管はたまに言われるんでやってみました。

そういうのを聞くと、製品名は「レイアウトプランナー」とかの方が広がりそうな気がしますけど。

でも、逆に誰が買っていいのかわかんないかもしれないね。だから、ODはODで置いといて、別製品でレイアウトプランナーっていうのがあってもいいのかもしれない。

レイアウトプランナー基本セットみたいなのがあって、オフィスのレイアウトをしたい人はオフィス用のパーツを買い足すみたいな?

そうだね。レイアウトすることがあれば、基本的には何にでも使えるんですね。

―――― さて、2012年7月、ついにPRO4が発売になりました。今後のODはどうなっていくのでしょう?

もうだいぶん完成形に近付いているんだと思うんですよね。 あとは3Dをきれいにするくらいで、新しい機能を追加する必要はないようには思ってます。

自動吸着の精度をもうちょっと上げてほしいっていうのは、個人的な意見ですけど。

そうそう。あと、斜めの壁に吸着しないとこ直して欲しい。東京事務所がそういう躯体なので、大変。

それ、PRO4で搭載済みです。(笑)


3Dとウォークスルー機能 ODの向かう先に「鋼の錬金術師」?

あとはエンターテイメント性がもうちょっとあったらいいなと思うんだよね。
3Dのイメージがうにうにうに〜っと出てくるとか、ウォークスルーも鳥瞰図からスタート点までシュ〜って降りてきて始まるとかね。
みんなが使うかどうかはわかんないけど、プレゼンで見せるときの見栄えや印象が変わってくるから。

3DイラストARで3Dデータが出てくるところのアニメーションが、大好評なんですよ。
デモで見せてあげると「わぁ〜これすごい」ってめっちゃ喜んでくれはるんです。

つけてよかったやろ?
鋼の錬金術師みたいに「ぼわーってかてかっ」てなる。ああいうの大事なんですよね。

プレゼンはそういうの大事なんです。見せたいのはここだけなんだけど、そこまでのアプローチも大切。
マイホームも3Dになるときに家がぐる〜っとまわるけど、あれも同じ。本筋には関係ないんだけど、見る方はおおーってなるわけ。
ウォークスルーにもそういう演出を付けられたら、作るほうも楽しいじゃないですか。

今、視点が横方向にしか動かない、下を見るっていうのができないんです。それができたら飛んでる感じが出せるのかもしれない。

レイアウトして、視点指定用に人を張り付けておくと、その人の視線だとこう見えるみたいなね。
ぼくは、そういうののほうが、バージョンアップとしてはありだと思ってる。飲食店Pとかは座った人からどう見えるとか、あったらいいね。

ぼくは、ウォークスルーのときにもショートカットキーで視線を上げたり下げたり遅くなったり早くなったり、操作できるようにしてあげたら使いやすくて喜んでもらえるんじゃないかなーって思ってます。

ウォークスルー中にできるのはいいでしょうね。

あとは、できればプレゼン用のリモコンにも対応したり。

楽しいでしょうね。リモコン用のアプリを作ったらどうでしょう?bluetoothで連動してスマホで操作できたら良いと思いません?

なんでそういうことを言ったかというと、Uさんも言ってたけど平面図でできることはほぼのっかって問題なく使えてるんですよ。
新しい機能として、そういうのができるようになると「これができるようになったからバージョンアップしてよ」って言いやすくなる。
バージョンアップしてもらうには、プレゼンソフトってところにポイントをすすめて、エンターテイメント性とかプレゼンでウケる機能を充実していくほうが飛躍的かなって、思う。
ユーザーさんに使ってるシーンを想像してもらえるでしょ?

うーん(納得)

プレゼンして、工事が伴う提案をして受注できるかっていうところがメーカーは大事な時代なんです。
オフィスのリノベーションとか、リフォームとかまで踏み込んでいきたいんだよ。そういうところをサポートしてくれるようなソフトにならなきゃいけないんだと思うね。

そういう意味で、PRO4に搭載したのは、立面図。これはプッシュしたいバージョンアップポイントです。

この機能は喜んでいただけるでしょうね。特に収納家具は壁面にあるからね。

それでたくさん使ってもらって、プレゼンにも使いたくなって、3Dも良くなっていくと理想的だなって。

PRO版はPRO版でおいといてもらって、シンプルパッケージの展開もしてみて、使ってるうちに「あ、これ仕事でも使えるよね」って思ってもらえたらいいなって。
なにかそういう裾野を広げるようなものがあるといいなと思います。

LMとは別路線でってことですね。

パーツはデータセンターから取ってこれるのだけ使えるとか

スマホとかでできたらいいかも。現地で図面を見せてもらって、それを写メ撮って、その上に配置だけしていくとかでもいいんちゃうかな。

そういう展開もあるね。

―――― 裾野が広がるとどっち方向へ展開していったらいいのかっていうのも見えてくるかもしれませんしね。

そうですね。

―――― というところで、そろそろお時間です。
話は尽きませんが、第1回座談会はここまでとさせていただきます。みなさん、ありがとうございました。m(__)m

※一同解散※

でもね、ユーザーは気に入って使ってくれていますよ。便利便利って言って。

全然文句言われない。

そうそう・・・・。ありがたいねー。



拡張情報フィールドの編集

ODのパーツには、価格やメーカー名などの文字情報を付加することができるが、さらにユーザーが独自の項目を追加することができる。
このときユーザーが追加する項目のことを「拡張情報」という。あらかじめCSVファイルで作成しておいて読み込んだり、CSVファイルに書き出したりできる。
「拡張情報フィールドの編集」では、拡張情報の名前や、表示順(CSVファイルでは列の順)を入れ替えたりができる。

※注意:拡張情報フィールドは、ユーザーに社内SEがいることを前提にしている

収納内容フィールドの編集

キャビネットなどの家具に何が収納されているかを管理する機能は「収納内容管理機能」とよび、収納されている物品を管理するためのフィールド名(項目名)を編集する機能が「収納内容フィールドの編集」機能。
収納内容データは、CSVファイルから読み込んだり、OD上で編集後CSVファイルに書き出したりできる。

配管作図機能

最新バージョン3DオフィスデザイナーPRO4で新しく追加された機能。
垂直、水平、斜めに配管でき、結合(分岐)も可能です。

⇒配管作図機能

フロマージュ

フランス語でチーズのことをフロマージュ(=fromage)というが、メガソフトのフロマージュの綴りは「Flomage」で簡単にいうと「地図」を描くアプリ。
日仏語双方向ダジャレになったお洒落なネーミング。

⇒Flomageのご紹介

3DオフィスデザイナーLM
ODのコンシューマー向けシリーズの名称で、LMは「レイアウト&マネジメント」の略。レイアウト検討から備品・キャビネット内の収納物の管理などにも利用できる。

FM(ファシリティ・マネジメント)

企業・団体等が組織活動のために施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動のこと。(オフィスレイアウト用語集 より)

平米ではなくて、立米(りゅうべい)

面積の単位を平方メートル=平米(へいべい)とも言うように、体積の単位を立法メートル=立米(りゅうべい)という。
社長は「立体」「3次元」と言う意味で言っている。

3DイラストAR
3Dイラストデザイナーで作成した3Dデータを、iPhoneやiPadのカメラを通して表示される動画と重ねて表示できるメガソフトのアプリ。

ショートカットキー

[Ctrl]+[C]でコピー、[Ctrl]+[V]で貼り付けができるのもショートカットキーのひとつ。
メニューやツールバーのボタンで実行するのではなく、キーボードで機能を実行するために割り当てられているもの。

bluetooth(ブルートゥース)

数mから数十m程度の近距離にある情報機器間で、電波を使い(無線で)情報のやりとりを行うのに使用される通信手段のひとつ。
身近なところでは、無線のマウスがこの手段を使っている。

プレゼンソフト

プレゼンテーションのためのソフトウェアの総称。Microsoft社のパワーポイントが有名。

リノベーション

用途や機能の変更を伴う建築物の大規模な改修のこと。

立面図

上から見た図を「平面図」と言うのに対し、横から見た図を「立面図」という。
壁面に配置するキャビネットなどは横から見た立面図のほうがイメージしやすい。最新バージョンPRO4に搭載した新しい機能のひとつ。

データセンター

MHシリーズやODシリーズで配置するパーツをダウンロードすることができる、メガソフトのサイト。
ユーザーが作成したパーツなども公開されており、現在(2012年8月)40,000点が公開されている。
⇒データセンターへ

参加者のご紹介


このページのトップへ