テーマ:3Dパース、3Dプレイス、プレゼン、Android
福岡県福岡市でSOHOスタイルの工務店、株式会社エーワンディヴェロップを経営しているのは、「ひとり工務店」を自ら名乗る麻生一郎氏。インターネットや3DパースなどのITを駆使し、コスト削減による安心・納得の家づくりを「原価公開方式」でアピールして、お客様から絶大な信頼を得ているという麻生氏にお話を伺いました。
引き合いはほとんど「ココ」からという同社のWebページ
「引き合いはホームページからがほとんどですね」
『町の小さな工務店』を自認する麻生さんは、大々的な広告宣伝は行っていません。その代わりに注力しているのが自社のホームページです。
すべて自分で制作しているというエーワンディヴェロップのホームページには、これまでの施工事例はもちろんのこと、お客様とプランニングを検討し提案を進めていくWebプレゼンの実例、建築現場の実際の様子をWebカメラで撮影した「現場生中継」、さらには「建築原価」まで、同社の手がけた案件が生々しいほどに掲載されています。
ここを見れば同社のことはすべてわかる、というほどの充実した内容で、ホームページが同社の優秀な「営業マン」というわけです。
更地の段階から竣工まで実況中継の
ように見ることができます
エーワンディヴェロップのお客様は、グーグルやヤフーなどで検索して同社のホームページを訪れます。
そこには「原価公開」「現場公開」「施工事例」「プレゼン」などのタブが明快に配置されていて、同社の仕事ぶりをつぶさに確認できます。
「原価公開」では実際に建築した物件のリアルな見積書が掲載され、「現場公開」では実際の現場の作業状況が詳細にレポートされています。「施工事例」では豊富な写真で外観・内観を詳細に確認することができます。
どのようなやり取りでプランができていくのかが
詳細にわかります
さらにユニークなのが「プレゼン」のページ。初期提案から、お客様との打ち合わせを経て変化していくプランの様子を時系列で見ることができるのです。
このページはお客様との実際の打ち合わせに使われたものを許諾を得て公開しているとのこと。このように、豊富な事例のリアルな情報を公開することで、お客様からの信頼を獲得している同社では、お問い合わせをいただいた約7割が成約に至るのだそうです。
エーワンディヴェロップの豊富なホームページコンテンツの中でも、実際のお客様に特に喜ばれているのがWebプレゼンのページです。ここはお客様との打ち合わせをネット上で行う場所になっていて、お客様の都合のよいときにプランを確認できるので、面談時間をとる必要がない点が好評とのこと。同時に打ち合わせの記録になるので考えの食い違いの防止にもなっています。
ここで3DマイホームデザイナーPROが活躍します。お客様の要望を反映して刻々と変化する提案を平面図と3Dパースで詳細に見ていただきながら、お客様に納得いただけるプランとして完成していきます。途中経過や比較用なども含めてかなりの量の3Dパースを作成されていますが、操作が軽快で変更も容易な3DマイホームデザイナーPROなら、大した手間はかからないとのこと。3Dパースで分かりやすく、しかも細かく提案してもらえるのなら、とほとんどメールとWebでの打ち合わせで成約まで進むお客様も少なくないそうです。
3Dプレイスを操作する麻生氏
このWebプレゼンに加えて、最近使い始めたのがタブレット端末用アプリ「3Dプレイスビューア」です。
面談しての打ち合わせで補足説明用にAndroidタブレットで3Dプレイスビューアを見せたところ、お客様がiPadを持っていることがわかり、以降はWebプレゼンでパースを見てもらうのと併せて、iPad上で3Dモデルとしても確認してもらようにしました。
※3Dプレイスビューアは、App StoreやGoogle Playから無料でダウンロードして利用できます。
3Dプレイスビューア(iPhone/iPad版)
3Dプレイスビューア(Android版)
お客様からは、あらゆる角度から住宅モデルを確認できるのが非常に好評とのこと。今後はタブレット端末を所有するお客様も増えると思うので3Dプレイスビューアも有効に活用していきたいと、さらなるIT活用に意欲的な麻生さんです。