vol.032家具購入を後押しする3Dシミュレーションサービスで客単価が向上。
vol.032 峰行 友弥子氏・中軽米 陽一氏・扇田 雅史 氏
株式会社東京インテリア家具 神戸店
2017年6月にオープンした株式会社東京インテリア家具・神戸店。
この店舗のほぼ中央にあるカフェに隣接している「3Dシミュレーションコーナー」では、来店された一般のお客様へ、時には建築のプロへインテリア提案をしています。
「3Dシミュレーションコーナー」をご担当のインテリアコーディネーター・峰行さんと神戸店・中軽米副店長、法人事業部・扇田主任に、3Dマイホームデザイナーによる3Dシミュレーションの効果についてお話をお伺いました。
導入効果Conversion
- 家具を持っていけないインテリアフェアで、自社の魅力を伝えられた
- 視覚的に伝えらえれるため客の理解が増し、客単価も上がった
- 客が家族や知り合いを紹介してくれたり、再来店して追加の家具を買いに来てくれたりする
活用インタビュー
引継ぎ期間2週間で3Dシミュレーションコーナーを担当
― 峰行様が「3Dシミュレーションコーナー」を担当されるようになったきっかけを教えてください。
峰行氏: 東京インテリア家具・神戸店には、2017年6月のオープニングスタッフとして採用されました。当初は売り場担当でしたが、前任の方が退職されることになり、「3Dシミュレーションコーナー」を担当することになりました。
インテリアコーディネーターの資格を持っているので、適任じゃないかと、当時の店長に言っていただきました。
― 「3Dシミュレーションコーナー」の担当を、と言われてどう思われましたか?
峰行氏: うれしかったですね。AutoCADの資格も取るくらいCADは好きでしたし、やりたいなと思っていたので。
ただ、使ってみたらAutoCADとは全然違いました。CADは図面を描く道具ですが、3Dマイホームデザイナーはそうではないですよね。
操作は前任者が作ってくれた簡単なチュートリアルを見ながら2棟ほど作ってみて、あとは売り場の担当をしながら使って覚えました。トレーニング期間は2週間くらいでしたね。
― 2週間でマスターできましたか?
峰行氏: そうですね。それはソフトが素晴らしかったからだと思います。
使いやすかったし、わかりやすかったです。
― ありがとうございます。
今回の取材は、扇田様から「峰行様をぜひ取材してほしい」とリクエストいただいたのがきっかけでした。
扇田氏: はい。
新築マンションの入居者向けインテリアフェアを開催するのですが、残念なことに実際の家具を持ち込めないことが多いのです。どうしたものかと思っていたのですが、前回、3Dマイホームデザイナーで作成したいくつかのパースを持って行ってみたら、一目瞭然、弊社がいろいろなテイストの家具を扱っていることを伝えることができました。
お客様からも「東京インテリア家具のインテリアフェアに来てよかった」と大変ご好評いただけたので、そのパースを作ったスタッフにスポットライトを当ててほしくて取材をお願いしました。
3Dシミュレーション担当者の仕事
― そうでしたか。
では、そのパースを作成された峰行さまの「3Dシミュレーションコーナー」でのご担当業務を教えてください。
峰行氏: 「3Dシミュレーションコーナー」の稼働率が高いのはやはり休日です。
間取図をお持ちいただいている場合はそれをもとに入力して、お好みを伺いながらプランをお作りしています。
平日はご予約のお客様のプランを準備したり、対面でご案内したプランにその時伺ったご要望を組み込んでお送りしたり、
自作のパーツや他店舗のパーツの達人が作ったパーツが数えられないくらいあるので、それを整理したりが主な業務です。
― そんなにたくさんオリジナルパーツがあるのですね。そのパーツの達人という方、お会いしてみたいです。(笑)
3Dシミュレーションコーナーはどういう方がご利用ですか?
峰行氏: 一般の方で、新築の方が多いです。あとはお引越しの方でしょうか。
どんな家具にするか大体決めてきている方もいますし、「わからないんです」って丸投げの方もいらっしゃいます。
朝から来店いただいて決められずお疲れのご様子で、少々険悪な雰囲気のご夫婦もいらっしゃるのですが(笑)、パパパっと立体化してご覧いただくと、途端に目が輝いて、急に乗り出す感じになって、最後は「(3Dシミュレーションを)やってよかったです」って喜んでいただいて。それが一番やりがいを感じる瞬間でしょうか。
でも実は工務店の方も結構いらっしゃって、「これ、なんていうソフトですか?」「ウチの会社でも使いたいんだけど」ってよく言われます。
― そうなんですか。それはうれしいですね。
もし、工務店様で使っていただけたら、躯体のデータを直接いただいてインテリアプランニングするというパターンもありそうですね。
3Dシミュレーションによる効果
― 貴社にとって、3Dシミュレーションを行うメリットはどこにあると思われますか?
中軽米氏: 今、なんでも調べればたくさん画像が出てくる時代なので、「見える化」を希望される方が多いと感じています。
そういう点では3Dマイホームデザイナーのようなソフトがあることで、視覚に訴えてお客様にご理解いただけますし、お客様の後押しができるのは大きなメリットだと思います。
また、1つしか買わなかったであろうお客様が、いろいろアイテムを入れてご提案することで2点、3点とまとめてご購入してくださることも多く、そういう点でも、お客さまの後押しとなっていると思っています。
客単価が高くなります、神戸店は特に高いと思います。
峰行氏: 確かにコーディネートしたフルセットをそのままご購入いただくことがあります。
喜んでいただいて、またその方が息子さんご家族をご紹介してくださったり、「また来たよ」と追加の家具を買いに来てくださったり、「この前の3Dをもう一度見せてほしい」と来てくださることもあります。
お店に貢献できたという喜びもありますし、お客様とのつながりができて喜んでいただける、それがやっぱりうれしいですね。
扇田氏: 3Dシミュレーションをすることでより深くお客様と会話ができていると思います。
売り場で商品をお勧めするだけでなく、ご家族の会議に参加して、理想的な空間を作っていけるというのは楽しいだろうなと、私は見ていて感じています。
― 3Dマイホームデザイナーをステキなお仕事にご利用いただけて光栄です。
今日は貴重なお話をありがとうございました。
法人事業部では3Dオフィスデザイナー
近畿以西の店舗ご担当のほかに、企業案件もご担当の扇田氏にオフィス案件での3D活用について伺いました。
「東京インテリア家具の法人事業部はオフィスの提案をしていて、こちらでは3Dオフィスデザイナーを導入しています。
住宅の家具と違って、オフィスの家具は自分で買うことがないので、どうしてもイメージがわかない方が多いのです。
実際、机が10個並んでいるのを1つの大きなデスクだと思っていた方もいたりします。
ですから、3Dパースは絶対にお出しするようにしていて、3Dパースを見ていただくことで、こんなオフィスにしたいんだ、こんな風にしてほしいとご希望をおっしゃってくださいます。3Dオフィスデザイナーがなかったらたぶん仕事にならないくらい法人事業部では活用しています。」