vol.02919世紀英国風の部屋を作るプロジェクト、 東京-山口の距離を超えて3Dマイホームデザイナーでイメージ共有
vol.029 みねぎし くみ氏
Kumi minegish Luxe design art&interior
東京都
みねぎし くみさん
『インテリアは財産』。流行にとらわれない10年後も20年後に住み手の愛着や個性や歴史が刻まれさらに、深みが増す財産になるインテリアを提案しています。
今回は、友人でもある施主の「19世紀英国風」というリクエストを叶えるべく、東京ー山口間という遠距離リノベを完遂させたとのこと。その様子を施主様と一緒に伺いました。
「Kumi minegishi Luxe design art&interior」代表
インテリアデザイナー・リノベプランナー・二級建築士・二級管理建築士。
導入効果Conversion
- 図面だけでは伝えきれないことを3Dイメージでしっかり伝えたかった
- お客様とイメージを共有し相談するためのツールとして導入
- パーツがたくさんあること、分解して組み合わせてオリジナルのパーツが作れることも魅力
活用インタビュー
「19世紀の英国風」に山口県の物件をリノベーション
- 今回のお部屋が完成するまでの経緯を教えてください。
みねぎし:施主の河村様は数年来の友人で、山口県の一般的なマンションにお住まいで、入居時のリノベーションに続いて、同じお部屋の2度目のリノベーションをご依頼いただきました。
今回は海外ドラマの「ダウントンアビー」の舞台となっている「19世紀の英国風」にというのがリクエストでした。ドラマに出てくる赤いお部屋をモチーフに、LDKとそこにつながる和室、廊下、トイレのインテリアデザインを担当しました。
そしてそこに河村様のコレクションや今回のために現地で調達してきた英国・アンティークの家具や小物類、絵画などを飾り、完成させました。
みねぎし:こちらが今回のリノベーションで作ったm3dデータの最新です。
打ち合わせの時にお客様に見ていただいた3Dデータなのですが、小物や絵画は入っていなくて、完成の一歩手前の状態なのです。
収録パーツを分解・組み合わせてオリジナルパーツが作れることもマイホームデザイナーの魅力
- それは英国風アンティークのパーツが収録されていないからでしょうか?
みねぎし:いいえ、3Dマイホームデザイナーは、パーツがたくさんあることと、分解して組み合わせてオリジナルのパーツが作れることも魅力だと思っています。3Dマイホームデザイナーは独立前に勤めていた会社員時代からを使っていますが、直感的に使えて本当に使いやすいソフトだと思っています。
イメージを共有し、相談するためのツール
私はリノベーションの設計をしながら、仕様を決めて、インテリアを選定して、お客様とショールームを回って、プレゼンボードを作成して、とたくさんのことを同時進行で行っています。パースは必要ですが、それが主な仕事ではないんです。
私にとって3Dマイホームデザイナーは、お客様に全体の雰囲気を見ていただき、イメージを共有し、相談するためのツールなので、完成形を完璧に作る必要はないと思っています。だからレンダリングもしません。
それに、小物や家具を具体的にどう置くかは、現地でお施主様や工務店さんと相談しながら決めるのが一番良いので、3Dイメージにすべてを入れておく必要はないと思っています。
今はもう、パースがないとプレゼンはできない時代で、パースがないとお客様も納得してくださいません。
図面だけでは伝わらないことも3Dイメージならしっかり伝わりますし、同じものを見て相談し決定するのでクレームにもなりません。
それが3Dマイホームデザイナーを使い続けている理由です。
- 今回の現場は山口県で、みねぎしさんは東京にお住まいと伺いました。
そうなのです。特に今回はコロナ禍でもあり、私がなかなか山口には行けなかったので、施主の河村様には3Dマイホームデザイナーの画面を見ていただいたり、修正したもののスクリーンショットをLINEで送ったりして、イメージを確認しあいました。
工務店さんと3者での打ち合わせもオンラインでしました。今回担当いただいた工務店さんは職人としての技術も素晴らしい方ですが、3Dマイホームデザイナーのユーザーでもいらして、3Dとオンラインでの打ち合わせをご理解いただけてとてもスムーズでした。
「3Dならいろんな方向から確認できるし、そうしたら失敗がないじゃないですか」
- 施主の河村様は3Dを活用した打ち合わせはいかがでしたか?
河村:最初オンラインで3Dのイメージを見せていただいたときは思わず「うわぁー」と声を出して驚きました。
なんだか動くんですよね。あっちから見たり、こっちから見たりもできますし、絨毯の模様や家具もそのまま再現してあって、どうやってつくったの?って思いました。
天井の設えや腰壁がどんなふうになるのかなど、細かいところまでも本当によくわかりました。
河村:私は(建築やインテリアに関しては)素人なので図面を見てもわかりません。家は立体なのに、それを平面図で見せられても想像ができないんです。
以前家を建てた時に、トイレを淡いピンクにしたかったのですが、できてきたのがイメージと違っていて2度塗りなおしてもらいました。リビングにつけた階段も図面ではわからなかったので結局模型を作ってもらいました。
でも、やり直してもらったり、模型を作ってもらったりするとその都度お金がかかるわけですよね。
私はとてもこだわるタイプで思い描いたとおりの家に住みたいんです。ですから、費用がかかってもいいですってお願いしましたが、3Dならソフトの中で何度も塗り直しができるし、階段もいろんな方向から確認できるし、そうしたら失敗がないじゃないですか。
あの時にこのソフトで見せていただけていたら、余分なお金も払わなくて済んだのにって思いました。
- 3Dマイホームデザイナーがお役に立ててよかったです。
みねぎしさんはなにかのインタビューで「綺麗なショールームではないお客様の個性を大切にしたい」とおっしゃっていました。
みねぎし:はい、そのとおりです。
自分の空間を流行りではなくて、流行りはいつか古臭くなってしまうので、流行にとらわれない自分だけの空間を作ってほしいのです。そしてそこで自分らしい時間を積み重ねていって、ライフスタイルやお好みが変わってきた頃に次はどうしようかと考えるのも楽しいと思うんです。インテリアってそういうものだと思います。
ですから、河村さんのお部屋もきっといつか変えたくなる時が来ると思います。赤い壁を他の色に変えるだけでずいぶん雰囲気が変わるでしょう。
そういうシミュレーションも楽しいのではないかと思います。
- その時にはぜひまた、3Dマイホームデザイナーで打ち合わせをしていただいて、ステキなお部屋になるといいですね。
本日は貴重なお話をありがとうございました。