vol.026世界で活躍するインテリアデザイナー、マイホームデザイナーで海外コンペに参加
vol.026 酒井浩司氏
SIA一級建築士事務所
海外建築コンペにマイホームデザイナーを選んだ理由とは?
酒井浩司さん(SIA一級建築士事務所)は、大阪芸術大学卒業の後、設計事務所に勤務していたころに、知人の紹介でイタリアブランドの店舗デザインの仕事に関わり、以降イタリアに詳しい空間デザイナーとして、イタリアブランドのアジア圏での店舗開発に携わってきました。
世界レベルのデザインに造形を深める一方、和の魅力を再発見し、新しい和のデザインにも注力しています。
そんな酒井浩司さんが、国際設計指名コンペ参加作品に3DマイホームデザイナーPROを使った理由とは?
導入効果Conversion
- 照明のコントロールが簡単にできる
- ウォークスルームービーをサクサク作れる
- モデリングツールが使いやすい
活用インタビュー
スポットライトなど照明の設定が簡単です
― まず、3DマイホームデザイナーPROで出品されたコンペについて教えてください。
酒井氏(以下、敬称略):ドイツ連邦政府が推進する、ベルリン王宮再建プロジェクトの一環として、王宮内にベルリン国立アジア美術館を作る計画があります。
その美術館内の日本フロアの一角に、カフェ機能として茶室を作ることになり、その設計者として、私を含めて11名が指名され、参加することになったということです。
― そのコンペ作品の設計、プレゼンテーションパースに3DマイホームデザイナーPROを活用されたということですが、このソフトを選ばれた理由はなんでしょうか?
酒井:別のCADソフトも使っているのですが、今回3DマイホームデザイナーPROを使ったのは、なんといっても照明のコントロールが簡単だからです。
このソフトは3D画面上でスポットライトなどの設定がすごく簡単にできますね。
そして、その設定と高画質レンダリングの結果に齟齬がないのがありがたいです。
このコンペでは、短い期間にたくさんのシミュレーションを行ったのですが、ストレスなく試行錯誤ができました。
一ヶ月で200以上のパースと動画を作りました
― なんどもプランを修正されたということでしょうか?
酒井:そうですね。美術館内を歩いてきた来場者が、この茶室の周りを巡った時にどう見えるか、中に入った時にどう見えるか、というようなことをパースとムービーを作って検証しました。
設計期間1カ月の間に200以上のパースと多数のムービーを作りましたね。
こういった検証用パースやウォークスルームービーをサクサク作れたのも良かったです。
― 3DマイホームデザイナーPROを使われたのは、このコンペが初めてですか?
酒井:ぼくは短大の講師もしているのですが、その授業で使うことになって、実際使ってみたらとても操作性が良かったんです。
学生も4回の授業で平面図から3Dパースまで習得してしまえるほどなんですね。
それでコンペ作品に使ってみることにしたんです。思っていた通り、短期間で入念なデザインの検討ができました。
軽快にモデリングできるのでスタディとして使える
― 3DマイホームデザイナーPROを使って、特にこれがよかった!という点は?
酒井:3DマイホームデザイナーPROは、モデリングツールが使いやすいので、デザインを考えながら形状を作っていきます。
軽快に作成できるのでスタディとして使えるんですね。
コンペ作品も3Dで検討しながらデザインを練り上げたのですが、最終段階で「屋根をつけよう」ということになったのも3Dでいろんな角度からチェックしているときに生まれたアイデアなんです。
そうやってスタディとして作ったものが、最終的なプレゼンレベルのパースにもなるのもいいですね。
― このコンペ以外にも3DマイホームデザイナーPROを使われていますか?
酒井:「木骨ビーコム」(株式会社ビスダックジャパン)という特許の工法を使った住宅のデザインでも、今、使っているところです。
現在、スタディ段階ですが、最終的には完成イメージパースとしてWebサイトやカタログにも掲載される予定です。
― 本日は、ありがとうございました。