vol.0163DパースとiPadで施主の要望に素早く対応
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vol.016 代表 谷口 修一 氏
オフィス・ワン設計
北海道札幌市東区
膨大に描かれる建築スタディに対応できる最良のパース作成ソフト
ハウスメーカー勤務から建築設計事務所「オフィス・ワン設計」を独立開業された谷口修一代表は建築家としての設計業務、宅建取引主任者としての土地仲介業務、取引先の建築パース制作業務を精力的ににこなすマルチタレントな建築士。そのすべての業務に3Dマイホームデザイナーが役立っているという、その活用法を伺いました。
導入効果Conversion
- ホームページに掲載した3Dパースから問い合わせ
- 施主からのデザインを変更にも迅速に対応
- プレゼンで施主の要望を引き出す
活用インタビュー
OBからの紹介が主だがWebからの引き合いも増加
オフィス・ワン設計のクライアントは、谷口さんがハウスメーカー時代に培った人脈を活かしての紹介が中心とのこと。それは谷口さんの誠実な仕事の成果ですが、近年ではWebからの引き合いも増加しているそうです。
「ホームページやブログでこれまでの実績や建築中の物件を紹介していて、そこからの問い合わせが全体の2割くらいあります。」
と谷口さん。Webページには3Dマイホームデザイナーで作成した美しい3Dパースも多数掲載されていますが、それもWebから問い合わせをしてもらえる誘因になっているようです。
[ Webに掲載している3Dパース例 ]
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建築設計に3Dパースは基本アイテムになっている
「建築設計の世界では僕たちのような中小の事務所でも3Dパースでのプレゼンはもはや基本になっています。」
と谷口さんはいいます。
現在オフィス・ワン設計で使用している建築ソフトはTurbo CADと3Dマイホームデザイナーがメイン。提案段階では3Dマイホームデザイナーでラフにプランニングして3Dパースを使って提案、実施設計にはTurbo CADで設計図面を作成するという作業手順です。
「3D CADソフトも検討しましたが、変更が多い初期プランニング段階の3Dパースを作るのにCADソフトは手間がかかります。それ以前に導入コストが高すぎますし(笑)」
実際、住宅設計に変更はつきもの、と谷口さんはいいます。初期プランはもとより着工してからも建具の位置や外観デザインを変更できないか、という建て主が多いのだそうです。
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初期プランからのデザインの変遷
最終的にはプラン提案時になかったひさしが東壁面の窓に付いた
プレゼンにはiPadと3Dプレイスが大活躍
谷口さんはこれまでノートPCを使って3Dマイホームデザイナーによるプレゼンを行ってきましたが、最近はiPadが主力のツールになってきているそうです。
「3Dプレイスが発表された時、ちょうどいくつかの案件が進行していたので、さっそくそのプレゼンにiPadを使ってみたんです。」
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ノートPCはその場で作業ができるというメリットはありますが、起動に時間がかかりますしキーボードで操作するために使う場所もある程度限定されます。
「現場での打ち合わせは車の中ですることが多いのですが、狭い空間ではノートPCだと操作が面倒です。その点iPadなら起動は一瞬ですし、画面で直接操作するので使う場所も選びません。」
谷口さんは3Dマイホームデザイナーでプランニングした家のデータを3Dプレイスで建て主さんに見せながらプレゼンし、引き出した要望をオフィスに戻って手早くプランに加え、次のプレゼンに臨むというスタイルをとっています。
「iPadならこれまで設計した住宅の写真、工事の現場写真から住宅に関連する法令集までぜんぶ入れておくことができて、それぞれを瞬時に提示することができるので、非常に便利です。3DCG、実際の写真、工事中の構造写真、そして法令、それぞれをうまくリンクできるので施主との打ち合わせがとてもスムーズに進みます。」
最新流行のツールを、実務にしっかりと活用している谷口さんです。