vol.014複雑な構造物のパースもスピーディーに作成
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vol.014 根来 祐史 氏
NEGOROレンダリング
大阪府岸和田市
膨大に描かれる建築スタディに対応できる最良のパース作成ソフト
大手ハウスメーカーの住宅営業時代に覚えた建築パースの技術が社内で高く評価され、全社の提案パースを一手に引き受けるようになり、その技術を活かして建築パース業で独立。
身に付けた営業ノウハウを活かして、企画段階から住宅デザイン、施主への営業にまで対応する異色のパース制作者として活躍するNEGOROレンダリングの根来祐史さんに、3DマイホームデザイナーPROを導入した経緯や、最新機能の有用性について伺いました。
導入効果Conversion
- 作業効率とリアルさを追求できた
- 画像の後加工の手間が減った
- 複雑な構造物のパースも作れる
活用インタビュー
手描きから2DCG、そして3DCGへ
「もともとは手描きパースで始めたんです。子供のころは、マンガやイラストを描くのが好きでしたし。」
根来さんは独立してから10年以上は手描きの建築パースで仕事をこなしていました。
しかし、2000年以降、CGの建築パースが目立つようになり、仕様変更による修正要望は増えるのに納期は逆に短くなるという流れになってきたため、作業効率を上げるためにCGでの制作にシフトすることになりました。
「CGと言っても、最初は手描きパースにAdobe Photoshopで着彩することからスタートしました。色みの修正などの効率はアップしましたが、仕上げ材などをもっとリアルにしたい、ということから3DCGを導入することにしました。」
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▲Photoshop着彩前の手描きによる下絵
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▲Photoshopで着彩した作品の一例
最初はグラフィック系の3DCGソフトを購入した根来さんですが、ゼロからモデルを作るソフトだったため、早々に挫折。
「パースを描く以前の、家のモデリングの段階で力が尽きましたね。」
そんな時、3DマイホームデザイナーPROに出会い、最初はおもちゃみたいだな、と思ったそうですが、手描きの下絵には使えるかもと考えて導入しました。
「実際に使ってみると、ある程度のレベルまでは描けちゃうんですよね。これはイケる、ということでPhotoshopと併用して使うようになりました。」
以降、住宅のパースは3DマイホームデザイナーPROで作成し、背景や前景、写真合成などをPhotoshopで加工して仕上げるというスタイルでパース制作を行うようになりました。
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マイホとPhotoshop併用の作品事例
PRO8、PRO9の劇的進化でPhotoshopがほぼ不要に
「PRO8以降の3Dマイホームデザイナーの進化はすごいですね、仕事によってはこのソフトだけで完結できるようになりました。」
そういう根来さんに、具体的な評価ポイントをいくつかあげてもらいました。
「いろんな面でクオリティが向上したので、画像の後加工の手間が減りましたね。
収録されている3Dの植栽パーツがすごくよくなってきたので、ほぼそのまま使えます。背景画像の質感もよくなってますね。
それとPRO9の前景機能!Photoshopの加工の定番だったのですが、3Dマイホームデザイナーだけで済んでしまいます。」
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▲Photoshopで前景加工していたころのパース
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▲新機能の前景機能を使ったパース
「リアルタイムの3D描画のクオリティも良くなったので、Optimageでレンダリングしないでそのまま使うことも多くなりました。
クライアントとのパースのアングル決めなどにスピーディーに対応できるのがいいですね。
それと影の表現がやわらかいので、複雑な構造物のパースを作るときにも適しています。」
「建築パースは、最終的な完成予想パースができるまでに、膨大な量の検討用パース、いわゆるスタディーパースを制作します。つぎつぎと修正が入るスタディパースを、手描き感覚で『描き飛ばす』ように作れるのが3DマイホームデザイナーPROのよいところですね。」
という根来さんは、現場で培った3Dマイホームデザイナーの活用テクニックを活かして、この春からコラムデザインスクールにてセミナー講師としても活躍されるとのこと。3Dマイホームデザイナーでますます仕事の幅を広げている根来さんです。
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▲複雑な構造物を見せる時のリアルタイム
3Dのパース例