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メガソフトスタッフ座談会「3Dオフィスデザイナーのことを話そう」

仕事以外でOD(3Dオフィスデザイナー)を使ったときのことを話してみよう

―――― この座談会は、ユーザビリティ事務局主催ですが、「使い勝手」という枠をすこし大きくとらまえて、ODの魅力や、ODを飛躍させるためのご意見などを伺えればと思っていますので、よろしくお願いします。m(__)m
事前に書いていただいたアンケートを見てみると、担当業務以外では、Uさんがお店のレイアウトを考えるときに使ったということですが?

僕がよく行っていたお店がリフォームするって言うんで、新しいレイアウトを考えるときに使いました。実はそれが後に厨房プランナー飲食店プランナーになったんですけど。
当時のOD(PRO2)にはカウンターを作る機能がなかったので大変でした。
なので、次のバージョンで、ウィザードをつけてカウンターも作れるようにしました。受付のカウンターとかね。

―――― Oさん、今こそっと「あ、あったかも・・」って言ったけど、なにかありますか?

ODで演奏会のセッティング図を作ったのを思い出しました。
3Dマイホームデザイナーにある楽器のパーツをODに追加して、それに指揮台とか譜面台とか、いくつか自分でパーツを作りました。
ホールには舞台を含めた寸法入りの図面があって、DXFとかで公開されているんです。それを下絵として読み込んで。 いすを半円状に「だーっ」と並べたり、合唱団が立つひな壇をコピーして「バーン」と作ったりとかするのもわりと簡単にできてめっちゃ便利でした。3Dで出力したら、結構絶賛されました。

これ、新しい活用方法じゃないですか?

製品化するにはちょっとニッチすぎるかもしれないけどね。

―――― ODを使いこなしているOさんらしい活用方法ですよね。
他には…社長が東京事務所のレイアウト変更に使ったってことですが?

東京事務所って、お客さんが入ってきたときに入り口から全部見えちゃうのでどうしたもんかなっていうのを考えながら、レイアウトしましたね。

―――― ODの王道的な使用例ですね。お客様目線の3Dで確認できますし。
あとはみなさん、自分たちの席替えのとき用にインストールするってカンジでしょうかね。(笑)


レイヤについて。なぜ「人」は「小物」なのか?

―――― アンケートをみると、ODのお気に入りポイントは「島コピーや配列コピーなどが充実している点」という意見がほとんどでしたね。
逆に難しいと思うところですが、どうでしょう、Aさん?

よくも悪くもレイヤかなと思います。
今触れないレイヤのものはグレーになっててわかりやすいし、触りたくないものを触らなくてすむっていうところはいい点だと思います。
ただ、動かしたいって思ったときにレイヤを切り替える操作が入ってしまうので、それがちょっと…っていう話はサポートで何度か聞きましたね。

レイヤの分け方はわかりやすいと思います。ややこしいとしたら、「小物」レイヤと「備品」レイヤでしょうね。

―――― その「小物」と「備品」の違いがわからへんね。

それは・・・さかのぼることOD2000のときです。
Tさん(当時の製品ディレクター)と二人で、平面レイアウト時に必要だったり、オフィス家具メーカーやオフィス家具を買いたい人が発注書なり見積書なりにリストアップしないといけないものは「備品」、3Dイメージにだけ必要なもの、例えば、本棚の本とか机の上のペン立てとかは「小物」に仕分けしたんです。 どっちかな?って思ったら「床の上に置くものは備品、机やなんかの上に置くものは小物」と考えるとだいたいあってます。

そういえば床の上におくけど人間は小物だよね。

サポートでも「人ってどこのレイヤですか?」って聞かれたことがありますね。 「小物です」って言ったら「えー小物ー!?」ってびっくりされてました。

見積書にはいらないからね。(笑)

―――― そういうことだったんですね。そのルールなら、間違いなく「人は小物レイヤ」ですね。
他に何か、レイヤがらみでしゃべっときたいことあります?

ときどきユーザーに言われるのは、「フリーのレイヤがほしい」ってことかな。備品を2つのレイヤに分けて入力したいとかね。

あ、それはあるかもしれない。

PhotoshopでもイラストレーターCADでも、レイヤっていう考え方がありますね。
でもそれだと、はじめに自分で考えてレイヤを作らないといけないから、難しいですよね。
そういう意味でODが「はじめから決まったレイヤを用意しておく」という方を選んでいるのは間違いじゃないって思います。

そうだね。それと今、いろいろなメーカーで使ってもらえているのは、CADと同じようにレイヤがあるからなんです。データの互換性が保てるわけ、レイヤで。

―――― なるほど、レイヤって深いんですね。よくわかりました。


3D機能について 画面2分割化?

―――― ODと3Dマイホームデザイナーは比較されることが多いと思うのですが、大きな違いのひとつが3D機能ですよね。
みなさんはどっちが好きです?

「好き」という観点で考えたことはないんですけど(笑)。 以前のODは3D画面ではなんにもできなかったんですが、今は色が変えられたり、壁を非表示にしたりと、いろいろ変更できるようになったので、使いやすいと思います。 OD自身は配置を考えるためのソフトで、配置は平面でやったほうが確実だから、3D画面で配置は変えられなくていいと思います。

そのとおり。2つの製品の3D画面が根本的に違うのは、ODはプレビューを、3Dマイホームデザイナーはモデリングを、というところ。 だから、3Dマイホームデザイナーは四面図で表示ができるし、ODは見て確認できる。それでいいんです。
僕が一番違うと思うところは、平面図をいじるとリアルタイムで3Dも変更されていくところです。
3Dマイホームデザイナーはいちいち立体化しないとわかんない。ODは変更すると、3Dにも反映されてすぐ確認できる。ここがポイントで、実に便利でわかりやすい。
そして、「3D画面では何もできないけど、とにかく簡単」っていうのがいいところ。

ODの3D画面ってリアルタイムで変化するんですね。初めて知りました(笑)。平面図を書いてボタンを押したら3D画面が出てくるだけっていうイメージでしたね。

それはね、OD PRO2までは、3D画面に反映するのに時間がかかっていたからです。
でも、どう変わるのかを3Dで確認しながら変更したいじゃないですか。遅いとそれができないので、PRO3にする段階でかなりがんばって早くしたんです。

今までもできてたけど、遅かったから気づけなかったってことですね。

うん。ただ、平面図の上に3D画面が重なってでてくるから、3D画面を移動しないといけなかったりするのは、ちょっとビミョウ〜。

あぁ。確かにそれは気になるかも。結構3D画面が邪魔な時があるんですよね。僕は2モニタで使うから問題ないんですけど、一般の方は1モニタの方が多いと思うので。

上に重なるから、平面をいじったら3Dもリアルタイムにかわるってわかりにくいのかな。
画面が半分半分に分かれたら両方触れる感じがするので気づいてもらえるかも。

2画面になるっていうのはいいね。

3Dマイホームデザイナーみたいに立面と3Dとか、四面図とか出せるという考え方を取りこんでもいいかもしれないですよ。
まぁ、四面図全部いるかって言ったらちょっとわからないけど。

3Dマイホームデザイナーでも側面図はあんまり触れへんなあ。

ODのパーツはちゃんと床に置けるようになってるから配置する高さはほとんど考える必要はないんです。だから側面図はいらないように思う。ユーザーさんの中には「3Dはいりません」っていう人もいるくらい。

ただやっぱり「パソコンのCGを使って見積もり出します」って謳ってる企業さんは、鳥瞰図みたいなのを付けてる人もいる。
レイアウトして、最後に確認のためと、鳥瞰図をおまけで付けるために3Dを使う。

たぶんね。大型の案件なんかだときれいなパース図や、ウォークスルーを切り札で使ったりもするんだろうね。
3Dの画面がもっときれいになったら、使われ方は変わってくるのかもしれないけどね。

昔と比べるとかなり良くなってます。

ダイレクトXに対応しただけでもだいぶん違いますよね。

そうだねー



ユーザビリティ

「製品のわかりやすさ、使いやすさ」のこと。
メガソフトは「ユーザビリティ企業宣言」をしており、その活動を推進する「ユーザビリティ事務局」を設けている。
今回の座談会はユーザビリティ事務局が企画・実施したもの。
⇒メガソフトのユーザビリティ活動について

厨房プランナー
レストランや食堂などの厨房をプランニングするためのアプリケーション。
業務用の冷蔵庫や、給食センターのフライヤーなどのパーツを同梱。大手厨房機器メーカー様でもご利用いただいてる。
3D飲食店プランナー
レストランや、カフェなど、飲食店のオーナーが自分の店をプランニングするためのアプリケーションで、新築・居抜きとも対応。
お好み焼き屋さんによくある鉄板付きのテーブルや、和食屋さんのテーブルにあるお箸・爪楊枝・七味などもパーツとして同梱。

ウィザード

画面に表示される入力欄に必要事項を入力して「次へ」ボタンをクリックしていくと、設定や作図が完了する入力方法。 ODには、パーティション(間仕切り)などもウィザード形式で簡単に作図できるようになっている。

ニッチ

特定のニーズを持つ規模の小さい市場のことを「ニッチ市場」という。
製品は多くのユーザーに使っていただけることが大切だが、一部のユーザーが絶賛することで、ヒットにつながることもあり、時には少数派を意識した機能を付けることもある。

レイヤ

CADやグラフィックソフトなどで描いた図形などをグループ分けするための機能。トレッシングペーパーや透明なシートを重ねるイメージ。
ODでは、レイヤ単位で表示/非表示を切り替えることもできる。また、机や椅子を長方形の範囲指定で選択したときに、床や壁は選択されないようになっているのは、この「レイヤ」のおかげ。

OD2000

ODには、オフィス家具メーカー向けのPROシリーズと、企業の総務部などのコンシューマー向けシリーズがあり、OD2000は1999年に発売された、ODのコンシューマー向け製品。
※最新のバージョンは「3DオフィスデザイナーLM」です。

Photoshop/イラストレーター

Adobe社の云わずと知れた2大製品。メガソフトのデザイナーも愛用している。

CAD(キャド)

元はComputer Aidead Designの略。「コンピューターで設計図を描く」という意味だが、現在はソフトの分野としても使用されている。
ちなみに、メガソフトのODも3Dマイホームデザイナーも、CADではない。

ダイレクトX(DirectX)

Windowsシリーズのマルチメディア機能を強化するためにMicrosoft社が提供している拡張API。
ゲームの開発にも利用されていて、メガソフトの3D製品でも使用している。

参加者のご紹介


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