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地震や台風のニュースでは、家が倒壊したり、傾いたりして避難せざるを得ないという光景をしばしば目にします。
多くの場合「大変だろうなぁ……」と、なにか他人事のように感じてしまいますが、日本に住む限り、誰にでも起こりうることなのです。
まず、家族を守る『シェルター』であること。それが「家」としての一番基本的な役目といえます。
シェルターになりうるために、『土地』『基礎』『工法』『構造』を考慮する必要があります。
地域によっては、例えば、毎年の台風がとても強い地域であるとか、数年に一度くらいは震度4程度の地震が起こる地域であるとか、特性がありますので、それらに応じた丈夫な家づくりが必要です。
さらに、地域だけでなく、その家が建つ『土地』の強さ(地盤)も、安心して暮らすためには、とても重要な要素となりますので、しっかりした敷地調査の結果をもとに土地の強さに応じた適正な『基礎』にします。
家づくりには、さまざまな『工法』があります。木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造・2×4……。それぞれの工法に良いところとデメリットがありますのでよく比較することが必要です。
『構造』的には、シェルターとして必要十分なものをコストをよく考えて設計していきます。
間取りや動線は、普段の暮らしやすさを良く考えて設計していきます。
暮らしやすさを犠牲にしたり、外観デザインに制限を加えたりすることなしに、無理なく地震や台風の影響から家族を守るためのシェルターを実現する、そんな工法を選び、『構造』を検討することが必要です。
暮らし方は、その年代によって変化していきます。
家を建てたときの間取りが100点満点ではありません。子供ができたとき、入学・卒業そして就職、結婚……。
家族の成長に応じて、人数はもちろん、仕事や趣味によっては、朝起きる時間や食事のとり方、お風呂に入る時間などなど、さまざまな習慣が変わっていくのがあたりまえです。
『構造』的にそんな将来の変化を考慮して、間取りの変更も(リフォーム)で容易にでき、安心して新しい暮らし方にフィットする。
むしろ、変わっていく暮らし方とともに、家も変えていけるそんな楽しみ方がこれからは求められていくのでしょう。
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